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2021年11月14日20:00

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フランス語講座、ジャック・プレベール

週1回のフランス講座に先週も行ってきました。
宿題は習っている教室から仙台駅までの道案内をフランス語でするという内容で、きっちりノートに書いて覚えて授業に臨むと、先生から訪ねられたのは市内のミニシアターへの行き方走り続ける、アドリブで地下鉄に乗って北四番丁駅で降りて・・・としどろもどろで説明しました。通りの名前やどのくらい歩くか訊かれるので、油断ができません。他の生徒も藤崎デパートへの行き方や国際センターへの行き方を訊かれ、生徒は緊張しました。

通常はDELF A1用のテキストを使って会話の勉強をしますが、時々特別な教材を用意します。
一つが詩で、今回はジャック・プレベールの<<Paroles>>「ことばたち」でした。ジャック・プレベールは『天井桟敷の人々』の脚本で有名でシャンソンの「枯葉」の作詞で知っていましたが、詩は読んだことがありませんでした。自由と友愛の、そして反権威・反権力の詩人だったことを習いました。
今回味わったのは「メッセージ」、こんな詩です。
誰かが開けた扉
誰から閉めた扉
誰かが座った椅子
誰かが撫でた猫
誰かが噛んだ果物
誰かが読んだ手紙
誰かがひっくり返した椅子
誰かが開けた扉
誰かが走り続ける道
誰かが横切る森
誰かが身を投げる川
誰かが死んでいる病院

簡潔で見事な映画のような詩です。読んだのはアニメーション監督の高畑勲訳の詩集です。訳の他に緻密な注釈がありました。
この詩にインスパイアされて映像を付けている方が何人もいました。例えば、
https://www.youtube.com/watch?v=UNADL2NqjsM
この詩を暗唱しながら詩の内容を体で表現しましたが、なかなか貴重な体験でした。

授業ではその他にシャンソンを使って学ぶことがあります。最近授業で使ったのがJoyce Jonathanの<<Les p'tites jolies choses>>「ちょっとした良いこと」、聞き取りは難しいですが素敵な歌です。
https://www.youtube.com/watch?v=QIvmNrqxCHg


写真はジャック・プレベール作高畑勲訳「ことばたち」
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