mixiユーザー(id:7368066)

2020年02月28日23:38

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孤高に生きる、湯に行くさ(ユニークさ)。

「冬の富士 湧きて流るる水温し」(素水) 富士山麓に生を享け94歳まで孤高に生きた祖父の俳句で、私がこよなく愛する一句だ。

NHK「あしたも晴れ!人生レシピ」で「さらば孤独〜人とのつながりが生きる力に」を観た。シニアライフの楽しみ方に4つの要素「働く、学ぶ、遊ぶ、休む」があり、これをバランスよく保ち社会参画することを推奨していた。実はこのネタが「活力あふれるビンテージ・ソサエティ」(経産省の長寿時代の新たな産業振興政策)だと後で知って興ざめした。

ともあれ私にとって、「働く」とは「庭仕事と買出し」、「学ぶ」とは「聖書通読と柔術の技の研究」、「遊ぶ」とは「テレビ鑑賞とネット閲覧」、「休む」とは「大の字午睡と夜間安眠」、である。NHKが言う「人とのつながり」はないが、「生きる力」になっている。マラッカに移住したことが、「シルバーコロンビア計画(通産省1986年)」のDNAを孕んでいるようで皮肉に思える。

最近「学ぶ」「遊ぶ」で面白い発見があった。先月アメリカの息子にもらった足関節技の教則本DVDのカバーケースを見て自分の目を疑った。そこには見たことのない不思議な文字(日本語の鏡文字みたい)が印字されていたのだ(添付写真の下段)。ハリウッドで指導するゴコール・チヴィチエン師は旧ソ連のアルメニア出身、あえて母国語でルーツを誇示したのだろう。解読不能な謎の文字に接し、つくづく世界は広いと思う。

昨年末、YouTube で観たゴコールの技の入り方が珍しいので是非覚えたいと思い、そのDVDが欲しいと息子に言ったところ、自分が数年前に日本語吹替えを担当したDVDなら手元にあるのでそれでよいかと言われて、1月訪米時に土産としてもらったものだ。見応えのあるテクニック満載で、このところ毎日の楽しみになっている。人とのつながりがなくても生きる力がもらえる、孤高の逸品だ。


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