大好きな安野光雅さんが、昨年12月24日に亡くなりました。
ニュースで紹介されたのは今年に入ってから。つい先日のことです。
そんな扱いしちゃ困る。
安野さんの絵本はたんなる子供絵本じゃなくて、
子供も読める、大人の絵本でした。
何といっても「旅の絵本」の面白さは、呼んでいて時間を忘れるほどです。
見た事ないですか?
1人の旅人が村のはずれを歩いてくる、やがて小さな村を通り、
賑やかな通りを抜け、ちょっとした街に入り、また家々を抜け静かな田舎道に入り
山道に抜けていく・・・
たったそれだけで、何のドラマもないけど、心が喜んでしまう。
一緒に歩きだす。 そんな絵本。
それが何シリーズかあって、ニューヨークを通り抜けるのも有ります。
街中ではウエストサイド物語などのいろんな映画のシーンがチョロッと書き込まれていて
思わずクスッとしてしまう。
もちろん私も全シリーズ持っているのですが、ずいぶん前に色々場所替えをしたので、
見つかりません。絶対捨ててないのだけど、見つからなければ新たに買わなきゃ
もしかしたら、誰かに貸してそのままなのかもしれない・・・
旅の絵本だけでなく、「天動説の時代だったころ」という絵本があったはず。
地動説が認められるようになるまでの長い歴史を優しくふんわりと語ってくれる。
コペルニクスが偉いとか、ガリレオが偉いとかガンガン書いてない、
しかたがないよね、自分の立っている場所が動いてるなんて思えないもんね。
というように、優しく分かりやすく書いてある絵本。
安野さん、ありがとう。いい絵本を有難う。
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