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2020年01月25日18:22

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呼び出し、小鉄。髭の伊之助

私ももう、95歳

この年になると、お相撲を見ていても、昔のことばかり思いだします。

炎鵬、いいな、体の小ささを欠点にしないで武器にして

頭を働かせて戦っている。いいな。と、思うそばから

ここに呼び出しが小鉄で、行事が髭の式守伊之助がいたら、

相撲はもっと面白いだろうに、と、思うのでアリマス。

今でこそ、呼び出しのことは誰も気にしないし、

行事が式守であろうと、木村であろうとどちらでも構わないのだろうけど、

その昔、呼び出しに、小鉄という伝説の存在がいて、

小鉄が土俵に上がると、観客席はしーーーんと静まる。

その中を小鉄が澄み切ったきれいな、しかし凛とした声で

「ひが〜しぃー」と呼びあげる。小鉄が、すっと頭を下げて土俵を降りると

わー!!っと拍手、歓声。

この小鉄の声を聴きたくて、相撲を見てる、

関東の人ならば国技館へ足を運ぶというファンもたくさんいました。

これは嘘じゃなく、ほんとの話よ。

小鉄が定年で辞めるというときは大騒動になって

ファンからの抗議が殺到。あまりの抗議の多さに、

相撲協会は初めての定年延期に踏み切ったほど。

式守伊之助は小さな体に真っ白い長いひげ。

甲高い声で「のこぉたあっ!のこったぁ!」と、

機敏に動くのが楽しくて、こちらもファンがたくさんついていました。

一躍伊之助の名を挙げたのが、「伊之助涙の抗議事件」

これは今でもユーチューブで見られます。

横綱同士の結びの一番。伊之助が挙げた軍配に物言いがついたのです。

審査役が土俵で審議して軍配さし違えの結果。

行事はこの時反論できないというのが決まり。

ところが伊之助、猛然と反論。

こうしてこうだからこちらの勝ちだ!と膝をついて土俵をたたき、

泣きながらの激しい抗議に審査役もたじたじ。

しかし一度くだった結論は覆ることなく、

伊之助は悔し泣きをしながら行事差し違えとして相手方に勝ち名乗りをしました。

会場は伊之助頑張れ!の大コール。

翌日新聞各社の写真で、伊之助の軍配が正しかったことが判定。

伊之助の涙は無駄ではなかったと、ますます人気が上がりました。

伊之助も、小鉄も、私は小学生で体験しています。

どちらも大好きでした。

相撲取り以外にも、こんなスターがいて楽しい時代でした。

ああ、懐かしいのぉ・・


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