昨日の打ち上げ会のおかげで、今日はしっかり二日酔いのSぴー。
雨もひどいので、私だけ映画を見に行ってきました。
まえからいくつもりだった、「決算!忠臣蔵」
忠臣蔵は私たち世代の日本人には掛け算と同じくらいに当たり前に刷り込まれているので
このタイトルで気に成るのはどういう視点で作ってあるか、だけ。
毎年毎年、オールスター総出演の豪華絢爛な忠臣蔵を見てきた子供時代。
今は、まともなストーリーでは作れないらしく、
妻たちを主役にしたものや、討ち入りに参加しなかった者たちの話、
果ては、タイムスリップして、四十七士の一人になってしまう話。etc.
私が面白いと思ったのは浅野家崩壊からの経済的視点で作ったところ。
「お家再興」だとか、「籠城しよう」とか、「討ち入りだ!」とか
好き勝手にお金を使いまくっている側と、それを工面する側。
派手に使いまくる側の代表が大石内蔵助、堤俊一
血のにじむようなやりくりでそれに振り回されるのが勘定方、岡村隆史
この二人がいい!
重い役を下品にならずに軽く演じる堤はさすが。
そして、一番の儲けもの、というか、ドはまり役だったのが、岡村。
岡村は演技者として、とても上質なものを持っていると思う。
岡村の心に暗いかたまりがのこっているようで、
セリフや動きも、いったんその闇をくぐって出てくる。
だから、意外な深みがあるんです。良かったなあ
でも、この映画の一番の成功はセリフが皆大阪弁だったこと。
決して喜劇として脚本が作ってあるわけでなく、
普通に標準語で言えば普通の劇なのに
「なんと!」が「なんやて?」 「冗談ではないぞ」が「アホちゃうか」
「よし、やろう!」が「やったろやないけ」
出演者がみな吉本だということも全く気に成らない。
まじめな脚本も、大阪弁でやると、それだけで立派な喜劇になるのだから、
大阪弁恐るべし。
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