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2019年09月16日21:55

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花束のエピソード

今日は大好きなお仕事、バレエの舞台の影ナレ

舞台が終わって帰るときに大きな花束をもらいました。

ちょっと恥ずかしいほど派手な花束を持って電車に乗っていると、

昔、同じように花束を持って汽車に乗っていた時のことを思い出しました。

田舎は電車ではなく、汽車なのです。

学校ライブが終わって帰るとき、学校から大きな花束をもらいました。

うれしいけど、1時間半もそれをもって汽車に乗っているのは恥ずかしいぐらい

派手な花束でした。

何時頃からか隣に座っていたおばあさんが、じっと見ています。

そして、意を決したように、

「これ、誰かにやるのか?」

と、きくので、「いいえ、いただいたんです」

と、言うと、おばあさん、しみじみとためいきをついて、

「すごいねぇ、こんなにきれいな花見た事ないよ、

おらなんか、一生もらうことねえよ」

と、そっと花をさわります。

それが、お世辞ではなく本当に心からいっているのがわかったので、

「じゃあ、これあげます。荷物になるけど、よかったら持って行ってください」

その時のおばあさんの顔! 一瞬絶句して何も言わず私を見てるの

可愛かったなあ

おばあさんは次の駅で降りたんだけど、ほんとに何も言わず、

ただ、何度も頭を下げながら花束を大事そうに抱きしめて降りていきました。

私も、花束をもらった時よりうれしかったなあ


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