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2021年04月12日21:51

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【オペラ】夜鳴きうぐいす/イオランタ(新国立劇場)

1幕もののロシア・オペラを2本立てで鑑賞できる珍しい機会。ストラヴィンスキーとチャイコフスキーの比較ができるのも興味深く、期待を胸に劇場へ。
両作品とも演出はヤニス・コッコス、指揮は高関 健。

<夜鳴きうぐいす>
作品のメッセージとしては、人間が人知を尽くして作り上げた美しい工芸(豪華な宝飾や精密な機械など)であっても自然の美しさには勝てない、ということだろうか。
舞台の派手さが個人的に違和感あり。ヨーロッパ文化圏の人にとっての中国(ラスト・エンペラーの清朝)と日本(サムライ&ハイテク)のイメージって、こういうものなのだろうな・・・(^^; 初演当時の演出も気になる。あえて異国情緒を出すことでウケるということはあったかもしれない。
ストラヴィンスキーの音楽は21世紀の今となってしまえば斬新で奇異という感じはない。「ペトルーシュカ」のように土俗的な音楽でなかったところが残念なような、ほっとするような。鳥の声の描写はラヴェルの「ダフニスとクロエ」に勝るものはないと思ってはいるが、夜鳴きうぐいすの澄んだ声と、予測がつかない旋律は非常に魅力的だ。

夜鳴きうぐいす:三宅理恵


<イオランタ>
開始早々、第1場で涙が出た。甘美なオーケストラと美しく響く女声合唱、さすがは安定のチャイコフスキー。
目が見えないことを自覚しておらず、それで特に困っていないのだから、イオランタは周囲の気遣いをそのまま受け取り続け、目が見えても見えなくても彼女を妻にと望むヴォデモン伯爵と結婚すれば、それで十分幸せなのではないかとも思う(見えないよりは見えたほうがいいのかもしれないけれど、見ないほうがいい・見えないほうがいいことも世の中にはたくさんあるし・・・)が、それで終わってしまうと物語としてあまり感動はしないので、やはりイオランタが自身の意思で光を見ることが大切なのだろう。意志あるところに道は開けるのだ。
今回の舞台ではイオランタ役の大隅智佳子がとても素晴らしかった。

イオランタ:大隅智佳子
ルネ:妻屋秀和
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