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2020年06月28日16:12

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【展覧会】ロンドン・ナショナル・ギャラリー展(国立西洋美術館)

ロンドンには過去5回訪れていて、その都度ナショナル・ギャラリーに足を運んでいた。今回の展覧会のチラシにも見覚えのある絵が多く登載されている。世界初開催・すべて日本初公開の本展覧会は混雑必至、わざわざ見に行く必要はないのだが、しかし、ナショナル・ギャラリーを多少なりとも知っているうえであえて日本でコレクションを鑑賞したときにどのような印象を受けるのだろうかという興味があり、西洋美術館へ向かった。

さて、ロンドン・ナショナル・ギャラリーのコレクションに日本の美術館で再開した今回の展覧会の感想は「暗すぎる」「絵が小さい」の2点に集約される。
「暗すぎる」のは、ある意味仕方がないことだろう。大切な借り物だ。温度、湿度、明るさ、何もかもが厳重に管理されなければならないのだから。だが、この厳重さが日本での美術鑑賞の敷居を高くしている原因かもしれない。ヨーロッパの美術館はもっとおおらかというか、雑というか、自然光が入っていたり、ものすごく絵に近寄れたりとオープンな雰囲気なところが多いように思う(西洋美術館の常設展示室はわりとそのような感じになっているが)。
そして「絵が小さい」。これは意外な発見だった。恐らく、広い展示室に作品が点在して掛けられているからだろう。壁一面に所狭しと絵が飾られているヨーロッパの巨大美術館は、その壁そのものが大きな作品になっていて、鑑賞者を圧倒する。そのような大きな作品のパーツの一部が、日本の美術館の壁にぽつんと掛けられている。絵が小さく感じられるのも当然かもしれない。

新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、本展覧会は当初予定から大幅に遅れて6月18日に開幕、日時指定制となった。展覧会は思いついたときにふらりと立ち寄れる気軽さがよかったのだが、今後は映画や舞台と同様に入館時間を厳密に守らなければならず、窮屈になりそうだ。だが、入場規制される分、館内がひどく混雑することはないので、必ずしもすべてが不便になるわけではないだろう。今回の展覧会には日本人が大好きなゴッホのひまわり、モネの睡蓮、フェルメールも展示されている。通常であれば絵の前に近づくことさえできないほど混雑するが、どの作品もかなり近寄って鑑賞することができた。
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