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2020年02月01日12:50

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【展覧会】ハマスホイとデンマーク絵画(東京都美術館)

2008年に初めてハマスホイの展覧会を鑑賞したとき、同行してくれた友人はハマスホイの美意識にひどく感激していたが、私は正直なところよく分からなかった。mixi日記に載せている当時のレビューを見返すともっともらしいことが書いてあるが、多分これは友人の感想をほぼそのまま受け止めていただけのことだろう。
そして2020年、今度は1人でハマスホイの絵の前に立つ。

北欧の澄んだ空気。静かな室内。愛する家族の後ろ姿。ハマスホイだけでなく、周辺の画家たちも同じような作品を描いている。しかし、ハマスホイの作品は透明感や静けさの質が違う。作品からはひんやりとした空気が流れ出し、画家の呼吸音以外の音は一切聞こえない。しかしそれはハマスホイが描きたいものではないだろう。
極端に理性的だという印象も受けた。ぬくもりや体温を感じない。だが、血が通っていないというわけではなく、温かい愛情を深く抑え込んでいるだけのように思う。
生活感のなさも特徴的だろうか。潔癖で、こだわりが強くて、ちょっと気難しいのかな(笑)。

・・・結局、今回も理解が進まないまま美術館をあとにすることになった。閉館時間ぎりぎりで、気持ちが急いたままハマスホイを見るものではない、というのが今回の展覧会の感想だ。まぁ、それが分かるだけでも良かったのかもしれない。
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