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2020年01月18日22:41

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【バレエ】ニューイヤー・バレエ(新国立劇場)

3度目の鑑賞となる、新国立劇場の新春のプログラム「ニューイヤー・バレエ」。小品やダイジェストは、気負わず飽きずに見られるのが良いと思う。
指揮はマーティン・イェーツ、管弦楽は東京交響楽団。

<セレナーデ>
チャイコフスキーの弦楽セレナーデに乗せて幻想的な世界が繰り広げられる。柔らかな衣装を身に着けた女性ダンサーたちによる優美な踊り。刻々と変化するフォーメーション。しかし、ただ幻想的なだけではない。男性ダンサーと女性ダンサーの数がアンバランスなので、関係性がどうなるのかという緊張感もあった。
弦楽のみなのにもかかわらず、分厚い演奏も素晴らしかった。
振付:ジョージ・バランシン
出演:寺田亜沙子、柴山紗帆、細田千晶、井澤 駿、中家正博 ほか

<「ライモンダ」第3幕のパ・ド・ドゥ>
さすがはプリンシパルによるカップルの踊り。華やかでにこやかで、安定感がある。要所要所でぴしっと止まるのがすごい。
振付:マリウス・プティパ、改訂振付・演出:牧阿佐美
出演:米沢 唯、渡邊峻郁

<「海賊」第2幕のパ・ド・ドゥ>
男性ダンサーの跳躍がゆっくりに感じられて驚いた。多分、滞空時間が長くて、余裕をもって動作を大きく見せることができるからなのだろう。大技の連続で、客席も大いに盛り上がった。いつか全幕を通して見てみたい作品だ。
振付:マリウス・プティパ
出演:木村優里、速水渉悟

<DGV:Danse à Grande Vitesse>
日本初演。フランス語で「高速のダンス」という意味のタイトルは、フランスの高速鉄道TGVのパリ・リール間の開業を記念して作曲された「MGV:Musique à Grande Vitesse(超高速音楽)」にちなんでいるとのこと。確かに、列車が走る際の規則的なリズムを感じる音楽だった。フィナーレは東洋的な雰囲気になり、和楽器や和太鼓での演奏も面白そうだと思った
曲はノンストップで、4組のカップルが次々と入れ替わり、最後は登場したダンサーたち全員による踊りとなる。興味深いのは、「高速のダンス」というタイトルでありながら、踊り自体はスローモーションのような動きをしていることだ。ゆっくりした動作は、テンポを正確に保ち、丁寧にしっかりと体を使わないといけないので、逆に難しいだろうと思う。
振付:クリストファー・ウィールドン
出演:本島美和・中家正博(第1区)、小野絢子・木下嘉人(第2区)、米沢 唯・渡邊峻郁(第3区)、寺田亜沙子・福岡雄大(第4区) ほか
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