mixiユーザー(id:7269003)

2019年12月10日10:46

135 view

12/8 シフ/SKB バッハ

KONZERT IM PIERRE BOULEZ SAAL II
PROGRAMM
Johann Sebastian Bach

ORCHESTERSUITE NR. 2 H-MOLL BWV 1067
KLAVIERKONZERT D-DUR BWV 1054
ORCHESTERSUITE NR. 3 D-DUR BWV 1068
KLAVIERKONZERT D-MOLL BWV 1052

BESETZUNG
DIRIGENT UND KLAVIER
András Schiff
FLÖTE
Claudia Stein
STAATSKAPELLE BERLIN

二年越しの平均律が控える中、何ともありがたいコンサート。組曲の指揮に加え、もちろん鍵盤協奏曲も2曲。
こんなにも期待と結果が一致する公演も珍しいだろう。冒頭の組曲第2番こそは若干喰い足りない演奏だったが、ニ長調(シフの場合は)ピアノ協奏曲は凛とした鋭く張りのある演奏がオケを刺激する。ピアノ協奏曲としては初めてだが、原曲のヴァイオリン協奏曲はおそらく全バイオリン協奏曲の中でも相当上位に来るほど好きな作品。最初はソロパートに低音もある(当たり前だが)という事実に個人的には若干戸惑ったものの、すぐにこのソロとオケが混然一体の世界に没入。
休憩後の組曲第3番は、乱暴を言えばカザルス的な名演。ゴリゴリとしたオケが若干粗くなることも恐れず、ぐいぐいと太い筆で音楽を描いていく。意外にも対位法的処理もかなり巧み。これぞバッハの醍醐味、実演の醍醐味。
BWV1052は、初めて聞くはずの曲だがつい最近聞いたことが…と思ってたが、つい先シーズンにFPZでヴァイオリン協奏曲編曲(再構成)版を聞いていたことを忘れてた。この作品でも、振幅の大きい曲想の揺らぎが彼の骨太なピアノにぴったり合致。今年は昨シーズン程彼に出会う機会はないが(昨季はコンツェルトハウスのアーティスト・イン・レジデンスなのだから当たり前だが)、来年2月の平均律第2集が今から楽しみだ…



9 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年12月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031