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2019年02月12日16:02

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2/10 ラトル/バイエルン放送響 ワルキューレ

PROGRAMM
Richard Wagner
Die Walküre WWV 86B

Sir Simon Rattle, Dirigent

Stuart Skelton, Tenor (Siegmund)

Eric Halfvarson, Bass (Hunding)

James Rutherford, Bariton (Wotan)

Eva Maria Westbroek, Sopran (Sieglinde)

Iréne Theorin, Sopran (Brünnhilde)

Elisabeth Kulman, Mezzosopran (Fricka)

Katherine Broderick, Sopran (Helmwige)

Alwyn Mellor, Sopran (Gerhilde)

Anna Gabler, Sopran (Ortlinde)

Jennifer Johnston, Mezzosopran (Waltraute)

Claudia Huckle, Alt (Schwertleite)

Eva Vogel, Mezzosopran (Siegrune)

Simone Schröder, Mezzosopran (Roßweisse)

Anna Lapkovskaja, Mezzosopran (Grimgerde)

Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks

別途呟いたとおりいろいろなオプションを検討したものの,結局は市内にとどまりダブルヘッダーという平凡な選択肢。リンツのトリスタンはさすがに国境越えはやばいだろと自重,フランクフルトのダフネは(最近進境著しい同歌劇場の名刺代わりでもある)シュトラウスを同地でというのは食指が動いたが(ちゃんと音楽監督指揮,アポロは(またもや)シャーガー),ダフネは来年6月にハンブルクでプリック指揮という大穴をまだ諦めていない,それに対しワルキューレは実は現時点では目処が立っていないということもあり。市内では他にクルシェネクのカール5世もあり,これはレア極まる点でちょっと心由来だが,ただ出張の谷間はあまり疲れることは避けたいし・・・

とまで考えて心が放送響に傾き始めた頃に,某マイミク氏のチケット余剰オファーがあり,一気に決断。ありがとうございます!

歌手は,唯一の希望のフォレが降りてラザーフォードになった時点で,あーもうこりゃ完全にオケコンだと覚悟,そっちに集中して聞く。そうすると,オケの素晴らしいクオリティ。おととし年明けだったかにヤンソンスでレニングラードを聞いたときの衝撃が蘇る。ヤンソンスになってからの15年弱で,本当に進歩したわこのオケ。
そしてラトルの指揮も,素晴らしいと言わざるをえない。享楽的で生臭いこのスタイル,たぶんジークフリートの雄渾さや黄昏の死臭でつまづくような気がしてならないが,自分には知ったこっちゃ無い。逆に,ワルキューレには,ここまで消化して食い込むのなら(しかもこのオケで),効果絶大。5秒先までしか見ていないようで,ちゃんと全体の浮沈を踏まえてもいる。あざといと感じる人もいるかもしれないが,この荒削りで欲望露呈なドラマはこういう道もある,と今更ながらに実感。

歌手は,まあ,予想通り。クールマンのフリッカは最高。「美人過ぎる殺人犯」な雰囲気がたまらない。彼女は声量以外はほんとに理想的。その唯一の欠点も,実はラトルも鳴らしまくっているようで一応配慮はしているので,問題にはならず。
評価が分かれるのはウエストブレークか。人に勧められるような歌唱ではもはやない,が,個人的にはこの没入型の歌唱には甘い。これくらいの演技力と声の表現力があるなら(たとえその声の引き出しがだいぶ摩耗しているとしても)自分はジークリンデの情念と情欲を追体験できる。もちろん愛の救済の動機の宣言が(昔のように)光り輝いていれば・・・等々の思いは尽きないが,言っても詮無い。これだけの表現力を備えたのだから,もう一回マクロプロスの主役とか取り組んでもいいような気がするが。15年くらい前に聞いたときは,声はいいが表現がまだまだだったが,今なら説得できる気がする。

これ以外は・・・ハルファソンのフンディングは気に入った。やはりこれとハーゲンは真っ暗な声で歌ってくれないと。しかし歌うときはずっと左耳を押さえているのが気になった。難聴?
テオリンはテオリンでありそれ以上でもそれ以下でも無い。穴では無い。でも彼女の持ち味の馬力も見せ場は無し。
ラザーフォードは,代役で公演中止を救ったので感謝すべきなのだし,第二幕の鬼門の語り等はなんとか無難に乗り切ったが,第三幕の大団円は・・・体のスタミナ切れか,心のスタミナ切れか,はたまた能力不足か。このクラスの公演には相応しくないレベルを最後のクライマックスで聞かされるとは。(もっとも,この頃にはもうオケのみを選別して聴くことも慣れてきたから,ダメならダメで致命的では無かったが)

今日のs級戦犯はスケルトンか。16年秋のメトでのトリスタンは肯定的に評価し,その後も何かについて肯定的に評価した記憶があるが,すべてリセット。だめだこりゃ。歌えてないというわけではなく,ちゃんと歌えているのに琴線をかすりもしないからタチが悪い。方向性としては先日のエレクトラ代々役のホグレーフェみたいな感じか。ちゃんと歌いきってなおスッカラカンな感じ。まあでも,繰り返しだが,早い段階でオケの聴取に専念していたので,まあこれもなんとか。

終演後は当該某マイミク氏と,会場でばったり再会した院留学生男女2名とラーツケラーに行き,制限時間いっぱい放談。ダブルヘッダー両方とも大当たりで,かつアフターも完璧な,理想的な遠・・・ていうか何でこの街来たんだっけ。

仕事は次週日曜午前まで続き,15時の便で帰宅。まだ「ミュンヘン3大オケ周遊」の希望は捨てていない。



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