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2020年05月16日06:59

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レナウン倒産の本質【ブルジョワジーの衰退と格差社会政策】

レナウンのテレビCMが盛んに流れ業績も好調だった昭和40年代から50年代、高度経済成長時代の日本は「1億総中流」(ブルジョワジー)時代であった。

池田内閣による「所得倍増計画」によりグローバル化社会に向けた経済界の統廃合が進みそれによる設備投資など生産性向上に伴う生産現場の大型化、オートメーション機械や自動車部品供給など高品質町工場の繁忙と減反政策で地方の農業後継者が大挙して上京し集団就職することで庶民の所得が増えた。

可処分所得が増えることで家電製品や自動車など消費財の消費も増えてさらに経済成長を加速したが、結果としてモノ余り現象が水面下で生まれカネの行き先が土地や株式へと向かいモノ余り大量消費時代がバブル経済を膨張させた。

そんな中、赤プリ世代を中心に海外の超一流ブランドにまでは手が届かない「中流」層に支持されたのがレナウンなどの国内ブランドであった。

その後のバブル崩壊景気後退により利権政治屋たちは自身の利益にならない庶民への政策よりもスポンサーであり組織票である大企業経営資産家富裕層優遇政策を進め有価証券分離課税や消費税導入による法人税減税など富裕層優遇政策を進めたのである。

当然格差は拡がることになり消費力の減退した「中流層」はステータス(見栄)を維持するために判りやすい海外一流ブランドを無理をして購入するか実態に即した堅実派はユニクロなどの廉価ブランドに二分していた。

人件費の安い中国に生産拠点を移転していた大企業の下請け町工場を中心に不景気が進みデフレ解消の為と称する量的緩和政策=円安によって資源を持たない日本の産業界は輸入原材料費の負担が増えコストプッシュによる生活必需品の物価高と消費増税で実質賃金が減り続けている。

即ち、不景気下での物価高=「スタグフレーション」が続いているのでありいずれ信用不安へと繋がる。

「生活必需品 値上げラッシュ」
https://www.google.co.jp/search?source=hp&ei=cRW_XpiQAZeK0ASFzK-gBA&q=%E7%94%9F%E6%B4%BB%E5%BF%85%E9%9C%80%E5%93%81%E3%80%80%E5%80%A4%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5&oq=%E7%94%9F%E6%B4%BB%E5%BF%85%E9%9C%80%E5%93%81%E3%80%80%E5%80%A4%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5&gs_lcp=CgZwc3ktYWIQDDoECAAQBDoHCAAQgwEQBDoFCAAQgwE6AggAOgcIABBGEP8BOgYIABAEEB46CAgAEAQQChAeOggIABAIEAQQHlCCEFjYjgFgrKcBaABwAHgAgAF0iAGXFZIBBDMwLjKYAQCgAQGqAQdnd3Mtd2l6&sclient=psy-ab&ved=0ahUKEwjYjK-n87bpAhUXBZQKHQXmC0QQ4dUDCA0

「中流層」は既に「ブルジョワジー」ではなく只の見栄っ張りな「庶民」か堅実な「庶民」でしかなくなっている。

中途半端な国内高級ブランドの需要は空洞化することになるのは自明の理であってレナウンは元々業績は低迷していたのでありコロナ騒動は単なるトリガーにすぎない。

今回の騒動が無くても戦争財閥の傀儡政権が進める経済的徴兵制である格差社会政策が反転し「中流層」(ブルジョワジー)が増えない限り、あるいはレナウンがプアー層向け廉価ブランド化しない限り将来はジリ貧でしかなかったのである。

今日の内閣支持率 - 日本アンケート協会
https://www.jra.net/ank/online/naikaku.php

■レナウン民事再生手続きへ コロナ打撃、負債138億円
(朝日新聞デジタル - 05月15日 20:39)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6083715
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