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2019年10月23日00:49

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第五十回記念吉例顔見世(御園座)10/20

10月の恒例行事の顔見世の夜の部を観劇。


「碁太平記白石噺」新吉原揚屋の場
傾城宮城野と田舎娘信夫の姉妹が生き別れていたのが再会して、親の仇を討とうってお話。曽我兄弟の話なんかもさしはさまれてました。
孝太郎さんの信夫の田舎訛りがなかなかに強烈(笑)。


「身替座禅」
仁左衛門さんの山蔭右京に奥方は鴈治郎さん。この夫婦の破壊力が抜群でした(笑)。
とにかく仁左様が可愛らしさと色気をこれでもかとふりまきまくっていて、浮気しゃーないわ、この色男!(笑)もうね、女のところから酔って帰ってくるあたりとか。
鴈治郎さんは、出オチレベルで登場した瞬間から、この奥方やばい(笑)って感じで、そこにいるだけでなんだか笑えました。でも、こんな素敵な旦那様だったら、そりゃ一晩たりとも離れがたいのはわかる(笑)。
そんなこんなでなんだかひたすら笑って楽しかったです。


「瞼の母」
話は知ってたけど、ちゃんと舞台で芝居として見るのは初めて。股旅演歌の雰囲気でなんとなく、って感じでしか知らない渡世人の世界は、社会からはみ出して生きるしかなかった人たちの物語で、なかなかにしんどいな、ってちょっと思いました。
獅童さんの忠太郎。渡世人の風情がとてもはまっていて良かったです。弟分の半次郎とか夜鷹とかいろんな人に対する情の深さが見えるからこその、そのあとの母親との対面が切なくて。そんな未練な気持ちを振り切るような最後の殺陣が素晴らしくかっこよくて、それでずばっと終わるところがすごいな。


おまけ。
今月昼の部は見ない予定でしたが、一幕見席で「引窓」を見てきました。名古屋で仁左衛門さんが見られるんならやっぱり見たい。仁左衛門さんの与兵衛に獅童さんの濡髪。
2階最後列の端っこ4席ずつの計8席しかありませんが、ここでも花道七三が見えるって御園座やっぱり良いな。
「引窓」は7月に高麗屋の巡業で見たばっかりで、そのときは幸四郎さんの与兵衛に白鸚さんの濡髪。どこがどうってところまで比較できるほどちゃんとは分かってないけど、続けて見たことでなんだかちょっとだけ色々見えてきた気になってみたりして。

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