今日のカットは、昨日に続いて和歌山 道成寺さんの千手観音像の右脇侍(伝月光菩薩像)です。
像高は241.7センチと大きいです。
「薬師経」では、月光菩薩は、月の光を象徴する菩薩として、日光菩薩と共に薬師如来を守護するとされますが、此処では千手観音を守護されています。
此処の千手三尊像の3躯はすべて頭から体の根幹部、蓮華座の中央部分まで一木造りです。
木の探索から始まり、伐採・運び出し、一定期間の乾燥、そして仏師を集めて造像するまで、長期間にわたり、当時としては費用面でも大きな事業規模です。
それだけの勢力と財力を持った人物あるいは組織ならではのことです。
歴史では、701年に文武天皇がこの地を行幸された際に創建されたお寺と伝えられています。
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