能面

今日のカットは能面です。
もう７、８年前になるでしょうか、モノトーン表現の可能性・限界を探っていたときの習作です。
掴みどころがないと言うと叱られる（笑われる？）かも知れませんが、起伏が少なく陰影で捉えるのが非常に難しいモチーフです。
ハイライト表現の切り絵には最も向かないものとも言えます。
特に額に書かれた眉（？）には凹凸がなく、陰影表現は無理、でも、これがないと女面にはならず、仕方なく影ではない部分も黒にしています。
実際にトライして見て認識したのは、「能面はモノトーン表現は向かない」と言う結論。
「そんなこと、やる前から解ってるだろうに」と言わそう。
でも、「やってみなきゃ、わからない」ことだってありますから…。