神奈川 西善院さんの握手大師さん

今日のカットは、神奈川県 西善院さんの握手大師像です。
東京墨田での展示・ワークショップにご来場頂いたご縁から、この度、所蔵されている握手大師さんのデザイン依頼を受けての制作です。
このお寺さんとのご縁のきっかけは、2016年に奈良国立博物館で開催の「忍性展」です。「風が吹けば桶屋が儲かる」ほどの紆余曲折ではないですが、奈良から神奈川の寺院さんまでのご縁の繋がりです。
世の中、何時、何処で、誰と、何がきっかけで繋がるかわからないご縁の不思議さ、面白さを感じます。
仏像切り絵を制作する場合、必ず拝観して自分の眼で見たイメージを重視し、モノトーンにデザインするのですが、今回はお送り頂いた写真からのデザイン＆カットです。
また、「握手大師」の像はこれまでどのお寺さんでも拝観したこともなく、当然作品にするのも初めて。
拝観もしておらず不安が残ったのですが、デザインをお送りしたら、気に入って頂けたごい様子に安堵してカットしました。
握手大師さんは、弘法大師さんの修行中のお姿だそうで、右手を差し伸べておられます。
ちょっと大きめのこの手と握手したら、どのような安らぎを頂けるのか想像しながらのカットでした。