六波羅蜜寺さんの空也上人像

先日、ある会に参加したら、偶然仏像好き（オタク）の輪に入っていました。
そして話題がどこの仏像が好きかとか、美しいかなどと話が盛り上がっていたとき、一番「面白い仏像」のテーマに移ります。
興福寺の板彫り十二神将や奈良国立博物館の思いっきり走っている「感応使者像」（現在は「伽藍神像」と呼ばれる）などの名前が挙がり、私もそう思います。
でも、「一番面白いか」となるとちょっと違います。
私にとって、一番面白いと思うのは波羅蜜寺さんの空也上人像です。
口から６人の小人（阿弥陀仏）を吐き出しているのが、なんとも面白く感じます。
子供の頃に初めて観たのですが、ちょうど読んだばかりの西遊記、その中の孫悟空が体毛を抜いて口に入れて噛み砕き、フッと吹き出すと飛び出して来る「分身の術（身外身）」の話を連想、お坊さんの中にもこの術が使える人がいるんだと思ってしまいました。
「南無阿弥陀仏」の６文字を表すことと知ったのは大人になってからでした。
なので、これが一番面白いと言ったら、反応は今一でした。
「面白い」の定義の差でしょうか。
今日のカットは、その空也上人像のアップです。