mixiユーザー(id:7184021)

Javascript の設定が無効になっているため、一部の機能を利用できません。

詳細はヘルプをご覧ください。

2015年01月09日05:23

4389 view

日の出町さんぽ「平井川に沿って・日の出町の将門伝説」

日の出町さんぽ「平井川に沿って・日の出町の将門伝説」

◎『日の出町の昔ばなし・将門伝説』
日の出町の昔話に、次の「将門伝説」があります。
《将門の軍が相模原方面から、藤原秀郷の軍に追われて北上し、大久野（日の出町）の勝峰山に一夜城を築いて篭ったのは暮れも押し詰まった12月半ばであった。追っ手の大将・秀郷の軍は総勢3000人。天慶3年、屠蘇の香も消えやらぬ正月7日、秀郷軍は武将菅口六郎を先発隊に向山より攻め上った。すると将門軍は一気に迎えにうって出た。ことに将門は、並ぶものなき大力の持ち主であったので、1丈（約3ｍ）もの金棒を振り回して奮闘した。戦いは激烈をきわめ、勝敗もつかぬまま夕方となり、両軍は小休止を始めた。一方、戦いの様子を藤太橋（大久野字幸神）から眺めていた秀郷は、ややいらだち始めた。すると、その時のことであった。馬にまたがった大将らしい者の姿が、あかね空にくっきりと浮かび上がったではないか。「将門に間違いない」とにらんだ秀郷は、ここぞとばかり、近くに生えていたケヤキの木に弦を張り、強弓を作って従者数十人に引きしぼらせた。そして、将門めがけて放つと矢はぐんぐんと延び、将門の鎧の袖をかすめて、向こう側の谷へと消えて行った、この秀郷軍の矢が越えた沢を矢越（やこう）沢と呼ぶようになった。さすが将門も衆寡敵せずとさとり、せまりくる宵闇を幸いに山を下り、青梅方面へと逃れて行った。そして金剛寺に立ち寄り梅の一枝を地にさして「わが事成るなら　この梅栄えよ　成らぬなら枯れよ」と祈願した。》
http://rnavi.ndl.go.jp/mokuji_html/023418828.html
「大久野から二俣尾へ・将門伝説を辿る峠越えの道」
http://homepage3.nifty.com/k_harada/umenoki/umenoki.htm

◎『青梅むかし話・将門の梅』
青梅市にも、昔話として次の「将門の梅」があります。
《天慶2年（939）12月半ばのことであった。平将門は、俵籐太秀郷の軍に追われて、相模方面から日の出町大久野まで逃れてきた。将門は、四百人の部下を指揮して、勝峯山（かっぽさん）に一夜城を築いた。秀郷軍は、総勢三千人。二手に分かれて、一部は幸神（さじがみ）の籐太口に陣を張った。両軍は、にらみあいのまま年が開けた。正月7日、秀郷は、先発隊として菅口六郎を向山から攻めのぼらせた。将門軍は、それを迎え討つ。将門は、大男で大刀無双であった。一丈もの金棒をふりまわして大奮闘。戦は、激烈をきわめた。少数ながら将門軍は、精鋭ばかり。勝敗がつかぬまま夕暮れとなり、両軍は小休止となった。この戦況を籐太口からながめていた秀郷は、何とか打つ手はないものか、と勝峯山をにらみすえた。暮れやすい冬の日は、もう大岳山へしずみ、もみじ色にそまった頂に、馬にまたがったひとりの武将の姿をうかびあがられている。秀郷は、ポンとひざを打った。「おお、あの甲（かぶと）には見おぼえがある。まさしくあれは将門じゃ。」秀郷は、すばやくそばに生えていた欅を折りまげると、太い弦を張った。とてもひとりでは引けない強弓ができあがった。兵士数十人が力を合わせてギリギリと引きしぼり、ヒョーと放つ。矢は、将門めがけてぐんぐんのびる。だが、矢はわずかに将門の鎧の袖をかすめて向こう側の谷へ消えていった。これには、さすがの将門も肝をつぶし、「衆寡敵せず」と、迫りくる闇をさいわいに、風穴洞(鍾乳洞)を抜けて山をおり、青梅へと逃れて行った。金剛寺に立ち寄った将門は、杖にしていた梅の一枝を地にさした。「我がこと成るなら、この梅栄えよ。成らぬなら枯れよ。」と祈願した。その後、梅は芽をふき、実を結んだ。ところがふしぎなことに、秋になっても黄色く熟さず、青いままであった。これが、青梅の地名になったといわれている。》
http://park2.wakwak.com/~ome.net/41masakado.html

○「藤太口」(大久野字幸神)
福生駅から武蔵五日市行きのバスに乗って「幸神」で下車します。ここ幸神の地は、勝峰山に立てこもった将門軍に対峙して、藤原秀郷が集結した場所だと伝えられ「藤太口」ともいわれています。
【藤太橋】
大久野中学校の前にあるラーメン松華の右の路地に入りますと、酒屋森澤屋の手前に「藤太橋」の説明板があります。藤太はむかで退治の俵（田原）藤太で平将門を討った藤原秀郷のことです。それには、秀郷と菅口六郎左衛門が陣を敷いたとあります。藤太橋の説明板の前に、藤太橋の石材が置いてあります。また、酒屋の裏手にレトロ風な「藤太軒」(大久野1708)という床屋があります。昭和3年開業で現在は三代目だそうです。入口に道標があり、「右青梅道　左五日市道」とあます。
http://takabayashimanjiro2.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-3115.html

○「勝峰山」(大久野字岩井)
幸神神社の北西に「勝峰山」（かっぽやま、標高454ｍ）があります。しっかりした登山道がありませんので、ここでは紹介を控えます。二度ばかり上りましたが、山頂は広場になっていて石祠が一つだけあり、しかし展望はありません。『新編武蔵風土記稿』には、《天慶年中、将門が一時この山に城砦を築き、羽生土橋口から攻めかかった藤原秀郷軍と戦った》とあります。
http://blog.goo.ne.jp/tomy1030w/e/c376ad59175f7aefa67013d93928a4b6
http://www.yama-nousagi.com/2012/26-katuho.htm
【勝峰権現社・早道場】
勝峰山の山頂から少し南に下ったところに、西から東に道が横切ります。この道を東に降りていくと新築された小祠（中になにもなし）があります。近くには廃された祠もあり、ここに「勝峰権現」が祀つられていたのではないかと思われます。少し下るとセメント工場の敷地内の道路にでます。左に少し上ると勝峰山の東の中腹にあたり、藪に覆われた広い道が一直線に伸びています。ここが「早道場」と呼ばれる馬場跡ではないかと思われます。
【鈴が石】
勝峰山の山頂近くに「血の池」と呼ばれる池があり、この縁に直径30㎝ほどの砂石の丸石があり、この石は将門の愛妾・鈴が御前にちなんで「鈴が石」と呼ばれていたといいます。この石は鈴が御前の娘・桔梗姫のお手玉であったといいます。この地では、桔梗は将門の娘とされています。この「血の池跡」や「鈴が石」が、どこにあるのかまったく確認できません。
【大久野の風習】
勝峰山の麓にあたる岩井、水口、松尾などの家々は、成田山に参拝しないといいます。また、胡瓜を作ったり食べたりしないともいいます。

○「岩井院（勝峰山子の権現）」(大久野字岩井2786)
平井川に架かる岩井橋(バス停)の先に「岩井院」(がんせいいん)があります。かつては勝峰山に子の権現として祀られていたといわれ、将門を祀った社です。将門の守り本尊の黄金像を勝峰山上に安置し、戦勝を祈願したのが始まりだといわれています。
http://mikiomonya.jugem.jp/?eid=746
http://itsukaichi.seesaa.net/article/108214260.html

○「勝峰神社」(大久野字岩井2719)
さらに平井川に沿って歩くと、岩井バス停の先に「勝峰神社」(かつほじんじゃ)があります。天正3年(1575)別当寺岩井院の開山、九山整重によって勝峰山中に大般若十六善神の中の倶毘羅大将が勧請されました。倶毘羅大将は子の聖と同体であるため、子ノ権現社といわれました。江戸時代寛の保元年(1741)頃には、参詣者が多くたいへん評判になりました。ところが、秩父天龍寺が別当を務める子之権現社に縁起に関して訴訟を起こされ、寺社奉行の裁定により岩井院・子ノ権現社側が敗れてしまいました。そのため、やむなく社名を勝峰権現社に変更しました。また、勝峰山は平将門の砦跡といい、将門の守り本尊の黄金像を祀って戦勝を祈願したため当地は勝峰山といと地名になったといいます。この伝説は、縁起訴訟敗訴後に創作された伝説のようですが、現在でも氏子は将門調伏を行った成田山には参詣しないといいます。
http://blog.goo.ne.jp/daimatsuno/e/c128ba19a02be9c7375815c97f8fc32f

○「間坂峠（将門峠）」(大久野字岩井)
勝峰神社の先で右に入って行くと「間坂（まさか）峠」があります。都道184号から間坂峠を越えて都道251号に至る未舗装の道で、「通矢尾根」の中間にある峠で「将門峠」とも呼ばれています。承平・天慶の乱の末頃、藤原秀郷に攻められた平将門は勝峰山の砦から脱出し、青梅方面に逃れていったといいます。将門は常に、この坂（峠）を越えて秩父へ往還したといいます。
http://www.swtaira.com/adSearch/re/%E9%96%93%E5%9D%82%E5%B3%A0(%E5%B0%86%E9%96%80%E5%9D%82%EF%BC%89/a0510000002d9XS/
http://minkara.carview.co.jp/userid/486530/spot/621769/
【通矢尾根】
日の出町の平井川と北大久野川の間を、梅ノ木峠付近から秋川街道のかやくぼ付近まで延びている尾根は、「通矢尾根」と呼ばれています。平安時代末期、平将門の乱の際、その反乱軍がこの地域に立て籠ったことにまつわる伝説から名付けられました。秀郷の矢がこの尾根を越えて飛んだということで、通矢尾根と呼ばれるようになりました。
http://amamusyu.exblog.jp/17417254/
http://www2s.biglobe.ne.jp/~DSN80012/ha211002.htm

○「山祇社」(大久野字細尾3148)
細尾駐在署の近く、東細尾バス停のところに「山祇社」があります。細尾地区の人々によって祀られた祠で、寛永6年(1629)光明院阿闇梨覚意の記した書物に、至徳3年に(1386)日奉守吉によって創建されたと記されています。
http://kzmuraoka.wordpress.com/2012/08/11/8%E6%9C%8811%E6%97%A5%EF%BC%9A%E6%9C%A8%E7%93%9C%E7%88%BA%E6%92%AE%E6%AD%A9%E3%80%8042-20%E3%80%80%E7%B4%B0%E5%B0%BE%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%B1%B1%E7%A5%87%E7%A4%BE%E3%80%8D/

○「光明寺の薬師寺堂」(大久野字細尾3521)
細尾バス停から光明寺入林道に入ると「光明寺の薬師寺堂」があります。この薬師堂は『新編風土記稿』によれば、1本のカヤの大木から作られたといわれていて、町の文化財にも指定されています。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.401820106510184.116500.207978715894325&type=1

○「熊野社」(大久野字細尾3536)
光明寺薬師寺堂の北側に「熊野社」があります。道路より山に向かって登ってゆくと鳥居がありその先、自然石の石段の登りとなります。途中に社務所あり、その隣に水天宮が祭られています。さらに登ると傾いた木製の二の鳥居があり、その先に社殿が鎮座し周りは竹林です。いかにも山村の村の鎮守といった感じの神社です。細尾地区の人々によって祀られた祠で、ご神体は五体の丸石です。例大祭では湯の花神事が行われます。
http://blog.goo.ne.jp/daimatsuno/e/c280f743e16e6a4f8b959c6c470c5c74

○「矢越橋と矢越沢」(大久野字肝要)
平井川流域の観光施設「さかな園」に架かる橋を「矢越（やこう）橋」といいます。この橋を渡り少し南に行くと「矢越沢」で、矢越沢林道があります。矢越の名は将門伝説に由来するもので、将門を勝峰山に追いつめた秀郷が藤太橋（幸神）から射た矢が勝峰山を越え、この沢を越えて落ちたといわれています。
http://island.geocities.jp/rindou_tansaku/tokyo-top/to-010/to-010.htm
「やこーざーの由来」
http://www.gws.ne.jp/norabose/yakozawa.html
【将門うどん (さかな園)】(大久野字肝要3882)
転戦するときに疲れた姿の将門に、地元の人たちがうどんを打って捧げたことから名づけられたのが「将門うどん」です。「さかな園」で食べることができる。
http://www.hinode-k.jp/spot/s_le002.html

○「高原社」(大久野字肝要4154)
肝要の里の手前に「高原社」（たかはらじゃ）があります。肝要地区の人々によって祀られた祠。享保7年（1722）に建立されたといわれており、かつては日月天社あるいは「にってんしゃ」とも呼ばれ、天照大神と月詠命が祀られています。本殿は苔むした参道の奥にあり、傍らには町の天然記念物のスギが立っています。
【高原社のスギ】
高原社のスギは、古くから御神木として地元の人に大切にされてきました。推定樹齢は400～500年で、樹高は40mを超え、幹周りは6mちかくもあります。町の天然記念物に指定されていて、その大きさは町内で確認されているスギの中では最大のものです。
http://blog.goo.ne.jp/daimatsuno/e/edd3056da7831b95ffc6933159224e1c

○「肝要の里」(大久野4089)
日の出町町営施設の「肝要の里」は、日の出町産のトマトを使用したケチャップ・ブルーベリーを使用したジャムや味噌・おやき等の製造をしています。月１回の開催でこれらの加工体験もできます。人気のそば打ち体験は、１回の開催で3人～5人の少人数でベテラン講師により親切に教えてもらえます。一人2,500円で5人前のお土産付き。要予約。
http://www.gws.ne.jp/home/kanyou/
【肝要の地名由来】
肝要という地名の由来は、『日の出町史』にその昔、御獄山に参詣登山する道がこの平井川添いの道だったようで、山岳信仰の影響かこのあたりを神入(かんにゅう)と呼んだらしいのが、なまって肝要になったといいます。
【小さな蔵の資料館】(大久野4090)
肝要の里の隣、奥多摩の山の麓に「小さな蔵の資料館」があります。日の出町は江戸時代に大火があり、土蔵の耐火性が再認識されて、競うようにして数多くの蔵が建てられました。町内には、現在でも江戸時代以降に造られた蔵が数多く残っています。その蔵をテーマにした資料館で、平成16年に開館しました。収蔵・展示する資料は、故岡部正氏所有の美術品（岡部コレクション）が中心になっており、蔵の歴史に関する資料をはじめ陶器・漆器、刀剣、書、絵画などをテーマ別に展示しています。
http://www.town.hinode.tokyo.jp/kyoiku/91s0g20000000qdg.html

○「慶福寺」(大久野4318)
慶福寺バス停の前に「慶福寺」があります。
http://www.otelife.com/showTemple/summary/pk/15756

○「肝要峠（まさか峠）」
肝要の里から北へ200ｍ、慶福寺の南に「肝要峠」（まさか峠）への登り口があります。昭和天皇の御成婚記念碑(大正13年1月設置)が目印です。肝要峠は、肝要と青梅市梅郷の集落を結ぶ峠で、「まさか峠」ともいいます。標高467m。肝要は古くは「神入」(かんにゅう)とも呼ばれ、御嶽山の遥拝所があったといいます。峠は通矢尾根の上にあり、肝要への道は標識もありますが、梅郷の下り口は不明です。少し離れたところに階段状の下り口があったので、そこが梅郷への道だったのかもしれません。峠からは青梅側(北側)の見晴らしが良く、数人のハイカーが景色を眺めながら休憩していました。東側にある梅ヶ谷峠とは異なり、静かな峠です。
http://www.ab.auone-net.jp/~yamamo/a027kanyou/o027kanyou.html

○「一の護王神社」(大久野4251)
一の護王下バス停の上に「一の護王神社」があります。もと仏教系の行疫神を祀った祠。八王子千人同心・嶋崎伊右衛門によって大己貴命が祀られ、壱午王権現社といいました。文久3年(1863)、神祇伯白川家より正一位の神位を賜り神道の神社に改められました。
http://ameblo.jp/movie-walker/entry-10706081610.html
http://www.youtube.com/watch?v=JpZa-avrqwI

○「つるつる温泉」(大久野4718)
日の出町の公営温泉であるつるつる温泉は、東京の温泉として貴重な存在です。日の出町は奥多摩山中にあって、東京都の最西端です。すいぶん前に、中曽根首相とレーガン大統領が日の出山荘で会談したことが町の自慢です。建物は谷間に作られたモダンなもので、東京から近いのでたいへんな人気があります。温泉はアルカリ性単純温泉、内風呂と小さな露天風呂があり、露天はやや熱めにしてあります。どこもたいへんに混んでいます。内風呂からは奥多摩の緑が見えますが、露天風呂からの眺望はあまり良くありません。男湯と女湯は週替わりです。
http://www.gws.ne.jp/home/onsen/
http://city.tachikawaonline.jp/view.php?area=28&id=33&mode=details

0 0