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2020年09月22日07:50

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北朝鮮の食事

ロシアの専門家がこういう見方をしていました。北朝鮮が一番恐れられているのは中国です。というのも、中国への依存度がどんどん強まっているからです。北朝鮮は民主を向上させなければいけないというので、配給を増やし、微々たるレベルなのだけれども食糧事情もよくなりました。しかしそれは、すべて中国からもらっているものです。

今後さらに中国依存が強まると、中国が北朝鮮にミサイルと核の開発をやめろといってくる危険性があります。その代わり何かあったときは、中国の核の傘の中に北朝鮮を入れることにするわけです。そうなった場合、朝鮮半島の地政学図はまったく変わります。北朝鮮は完全な従属国になります。ロシアはそれを非常に心配しているのです。

裏返して言うならば、国家の自主性、自らの体制の自主性を維持するには、やはり核を持たないといけない。しかし核によって得たフリーハンドは、必ずやある時点で中国とぶつかります。中国と北朝鮮の間で核政策で何か根本的な方向性の違いがあったのではないかという感じがするのです。

平壌は空気がきれいで青空が広がっていますが、2012年には、中国からの大気汚染の影響で、いつもスモッグがかってしまいました。これを見て、本当に中国経済圏にすっぽり入ってしまった、こんなことで北朝鮮はいいのかと思わされたかもしれません。

外国人が宿泊できるホテルは、羊角島という中州にあるホテルと、平壌駅のすぐ近くの高麗ホテルの2つだけなのですが、中国人の観光客がホテル内でも火のついた煙草を平気でポイポイ捨てます。絨毯が焼け焦げて、ホテル側はカンカンに怒ってしまいました。それと、博打などをして、部屋にこもったまま出てこないと言います。

中国の観光客の悪いのが来ているわけです。旅費が安いからでしょう。人民元をもっていけば何でも買い放題です。加えて、北朝鮮へ行くとみんな金日成バッジをつけて人民服に似た服を着ているので、かつての中国の文化大革命事大を思わせます。

ある世代の中国人にとっては、自分の子供時代を懐かしむ、センチメンタルジャーニー的なものがあるように思います。ソ連共産党中央委員会の朝鮮課長をやっていたワジム・トカチェンコという人がいます。

金日成、金正日、金溶淳朝鮮研究センター長を務めていました。その方によれば、韓国と比べると北朝鮮のほうが、食事は圧倒的にうまいというのです。もともと料亭文化があったのは、北朝鮮の新義州と平壌のほうで、ソウルは宮廷料理にしても、新義州や平壌から入ってきたもので、ルーツをたどれば、中華料理の影響が大きいそうです。

韓国にも北朝鮮にも行った方は、晩餐会などで供される料理は、北朝鮮のほうが明らかに美味といいます。中国観光客が平壌にやってくるのも、食べたいもののおいしさという要素があると思います。VIPにはいいものを出しますが、一般はどうかというと、普通の観光客は、冷麺で有名な玉流館に行ったけれども、まずかった、と怒っています。

冷麺についてきたスープが冷たい、あれは暖かくするべきだ、とか、ボラのスープの辛さだけで風味が出ていないから、ガーゼに包んで五、六粒コショウを入れなければならないとか。国民が飢えているときに何を言っているのでしょう。レシピ指導の演説があったり、とにかく食べ物に関する演説があると言うのです。


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