世界的ブランドであるグッチ創設一家の権力闘争、元CEO殺人事件に至るまでの元妻の欲望の果てを長時間ながらも快調なテンポで一気に見せてしまうリドリー・スコット監督最新作。
グッチとかヴェルサーチとかそういうブランドには全く興味は無く、今後もその手の商品を買うつもりも全く無いのだが、そういう世界で蠢いている人達のドロドロしたドラマは面白い。これは「仁義なき戦い」に通じる世界だ。
本作は主人公のレディー・ガガが素晴らしい。この人の音楽はあまり聞かないけど「アリー/スター誕生」の演技はずば抜けていて、本作もその存在感と役に溶け込んだ演技はそこらの女優より遥かに良い。本当のスターとはこういう人なのだろう。
かなり豪華な共演陣となよなよしているけど実はしたたかなアダム・サンドラーも上手。俳優に恵まれた映画だ。
グッチ自体に興味が無かったのでトップが殺されたことすら知らなかった、あるいは気にも留めなかったのかもしれないが、こういうことをやってしまうのがイタリア人の血なのだろうか。
ログインしてコメントを確認・投稿する