1970年代の南アフリカにて、反アパルトヘイト活動のために逮捕収監された活動家二人と獄中の囚人が協力して刑務所を脱獄するまでを手に汗握る緊張感で見せる実録映画。
派手な作戦を立てるわけでもなく地道にコツコツと準備していくさまがリアル。リアルったって実話だから当たり前だけど。看守が持っている鍵を観察し、木工所の木片から鍵を作り出し、どうやって鍵を開けるのかを試行錯誤し、決行に至る。
インテリの政治犯だから出来得たことかもしれず、考える力を持つことは大事なことだ。
脱獄モノ映画はたまに作られることがあり傑作揃いが多いのだが、本作も傑作の部類に入る。
実録映画ではラストで本人の写真が出てきて演じた俳優との違いに驚かされることが多いが、本作は似ていた。そういう意味ではベストキャスティングかもしれない。
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