中国の片田舎の町でぼんやりと暮らす男の心象風景と後半40分に及ぶ驚異のワンカット映像。
「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」で鮮烈な日本デビューを飾った若き天才中国人監督ビー・ガンのデビュー作。
次作ではストーリーらしきものはまだあったが、デビュー作の本作はストーリーらしきものはほぼ無い。だからといって退屈にならないのはやはり監督の才能なのだろう。
村から村へ移動して川を渡って橋を渡って、をワンカットで見せる演出は凄味がある。それまで時間の流れが止まっていたのにワンカットになると急に時間が流れ出す、というのは変な世界だ。作中人物が言うように、夢だったのだろうか。
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