ナイチンゲール

オーストラリアが流刑地だった１９世紀のタスマニア島にて、夫と子供がイギリス将校に殺されたため復讐を誓った元女囚がアボリジニの案内人と共に島を横断して復讐の機会を窺う。
いやはや凄まじい内容だった。迫害されるアボリジニと女性。アボリジニは黒人と呼ばれて顧みられずに殺されていく。オーストラリアの人種差別のことは全く知らなかったが相当深い闇がありそうだ。
金で雇われただけのアボリジニ案内人であったが、そいつにも復讐の動機が生じてしまい主人公女性と共に怨嗟が増大する。憎しみと暴力の無限ループがタスマニア島を血に染める。
監督もプロデューサーも主人公も女性で、こんなにも激しくて恐ろしい映画ではあるが女性映画なのだった。