世界でいちばん貧しい大統領　愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ

世界でいちばん貧しい大統領として有名になったウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカ本人のインタビューと大統領政務最後の日の密着映像と過去の経歴の再現映像で紡ぐドキュメンタリー。
よその国の政治家でもあるし、偉大な政策で国を救ったのかもしれないけどウルグアイに何の思い入れもないし、ということで普通だったらこの手の映画を見ることは無いのだけど、本作の監督がエミール・クストリッツァとなると話は違う。
クストリッツァ監督が題材に選んだ、となるときっと面白い人なんだろう、と思ったら想像以上に凄い過去のある人だった。
今でこそ好々爺然としているけど、若い頃の革命闘士時代は銀行強盗もやっていてずっと獄中生活をしていたとか。
奥さんとの仲睦まじい姿を見せてくれるけど奥さんも若い頃は革命闘士で、その時の二人の写真の何と美しいことよ。
人に歴史あり、とはよく言ったものだ。本作公開後も日本のドキュメンタリーでホセ・ムヒカの映画が公開されるがそれも見ることにしよう。