男と女　人生最良の日々

クロード・ルルーシュ監督による名作ラブストーリーの５０年後の男と女の姿。あの二人は結局結ばれず、女は悠々自適な幸せな日々を過ごし、男は認知症の兆しがみえて介護施設で過ごしている。そんな男の息子が女の元を訪れて父親に会って欲しいと頼む。久し振りに再会した二人ではあるが…。
５０年後とは言うものの確か８０年代にも続編が作られていたはず。見てはいないけど。
それにしても時間の経過とは何と残酷なことか。あの美男美女が老人になってしまっている。過去の映像が挿入されなければそんな気持ちにはならないけど。しかしまあ同じ俳優が５０年後を演じるなんて映画でしか表現出来ないだろう。良いか悪いかは別としてこれは映画のマジック。オリジナルの映画自体はそれほど好きでもないんだけど。
フランシス・レイのあの官能的なメロディも流れてきて嬉しい限り。
パリの街を自動車で疾走してモンマルトルの丘で停車する主観映像が効果的に使われていて、この映像は数年前にオリジナル映画のリバイバル公開の際に併映していた短編映画のシーン。運良く見れた人だけがわかるちょっとしたトリビアってところかな。