フェラーリ買収に失敗したフォードがル・マン24時間レースでフェラーリを打ち負かせ、と経営者の鶴の一声で特別チームが作られ、実際にル・マンで優勝するまでを描く実録映画。
モータースポーツに一切関心はないのだが、本作は男心が燃える永遠の少年の物語。殴り合った後に和解する少年漫画の世界。2時間半があっという間に過ぎてしまう。
変人同士の主人公たちの確執と友情に痺れる。変人レーサーは優しい家族に支えられているが、変人デザイナーは一人もんなのか私生活が描かれない。その変人デザイナーはレースの最中に敵に対してズルをする。正々堂々としていないところが良い。
そしてやはりレースのシーンの臨場感とド迫力。これこそ劇場で見る価値がある。いやはや新年早々いいもん見せてくれるよ。
ハッピーエンドに終わらないところが実録映画の醍醐味。こんな結末を迎えるとは思っていなかったなあ。事実というのはシビアなものだ。
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