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2019年12月09日00:23

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白い恋人たち/グルノーブルの13日

第10回冬季オリンピック、グルノーブル大会のドキュメンタリー映画。
何と言ってもフランシス・レイの甘美なメロディが最高。聖火リレーのシーンにあのメロディが流れるだけで鳥肌が立つ。寒空の下、白い息を吐きながら少年や青年たちが聖火を繋ぐ。自転車や自動車もあり、聖火リレーは多様だ。
競技の記録だけに迫るわけでもなく観客や楽団や街で開かれているコンサートをも見せていく。その自由奔放さに凄いなと思っていたがやがて少し飽きてしまった。
滑降の競技で、カメラマンが選手の後に付いて滑り降りる映像の凄さ。カメラマンの影が映ったり呼吸が聴こえてきたり。臨場感とはこれだな。
オリンピックが終わり街が普段の生活を取り戻す、というところも見せている。祭りの後の寂しい感じというのはよくわかる。来年の東京オリンピックが終わったらやはり寂しいのだろうな。
この映画を「白い恋人たち」と命名した日本人のセンスが素晴らしい。フランシス・レイのテーマ曲はそんな感じもするけどこのドキュメンタリー映画をそう名付けるなんて最高だ。
クロード・ルルーシュ監督のスピード狂な感じや一部で脱色するセンスなどドキュメンタリー映画ではあるけど同時に作家の映画にもなっている。市川崑監督の「東京オリンピック」に次ぐオリンピック映画の傑作ではないだろうか。
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