原子力戦争　Ｌｏｓｔ　Ｌｏｖｅ

原発のある街で男女の心中遺体が発見され、ほどなくして行方不明になった女の実家を訪ねて東京からチンピラが現れ心中事件と原発の関係を探るうちにチンピラも危うい立場に追い込まれる社会派サスペンス。
原発と国家権力の闇を糾弾する内容ながら興味本位のスリラーにしかなっていない。黒木和雄監督と原田芳雄の鉄壁のコンビなんだけど、２人のコンビ作の中で一番凡庸かも。
謎の美女に扮する山口小夜子が異様な存在感で、普通の原発職員がこんな異様な女と結婚しているというだけで怪しいと思うだろう、普通。見抜けなかった原田芳雄もアホだ。