ももたろうず。九話。
長老の家に着いたこともたちは、戸をどんどんと叩きました。
どうしたんだ。みんな集まって。
長老が戸を開けて出てきました。
海にこんなのが落ちてから持ってきた。子供が大きな卵を指さしながら言いました。
なんだ、それは。とりあえず、中に持って入れ。
子供たちが力を合わせて、それを中にもって入り、大きなテーブルの上に置きました。
これは、どのあたりにおいて落ちてたんだ?
長老が聞くと、一番小さな子が、
僕が、海で見つけたんだ。波のところにあった。
もう一人の子が
きっと遠くから流れてきたんだと思う。
そう答えました。
わしも今まで見たことがない。甘い匂いはするが、食べられるものかどうか。もしかしたら毒かもしれんし、中によくないものが潜んでいるかもしれない。
村のものと相談しようと、長老は言いました。
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