ももたろうず。六話。
川から戻ってきたおじいさんは、おばあさんに言った。。
今日も見つからなんだ。
おじいさんが流されてから三日三晩、おばあさんは川に洗濯に行ったときに、おじいさんは芝刈りの行き帰りに川を探したが、結構、おじいさんは見つからなかった。
ばあさん、もう桃がダメになるかもしれん。おじいさんの分はよけといて、切ってみようか。
熟れた桃の匂いは日に日に強くなってきていました。
そうじゃなー。置いといて傷んでもしようがないから、割ってみるかなー。
そういうとおばあさんは、台所から包丁を持ってきました。
おじいさんと二人、土間に座り、台においた大きな桃をめがけて、包丁を振り下ろそうとした瞬間、桃が自然に割れて、中から元気な男の子が出てきました。
おじいさんとおばあさんは、びっくりして、口をあんぐり。目を白黒させました。
なんじゃこりゃ。おじいさんが言いました。
子が出てきた。おばあさんが言いました。
桃から子が出てくるなんてことがるか。おじいさんが言いました。
でも、でも。おばあさんが言いました。
二人は、目の前で大きな声で泣く、赤子を見ながら、これは、流されたおじいさんの生まれ変わりかもしれんと話しました。
二人は、桃から生まれた子に、桃と流されたおじいさんの名前の太郎を取って、桃太郎と名付けました。
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