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2020年04月04日05:47

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第11回【魔の王の少年】ゲームブックリプレイ

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※ここから先はゲームブック【魔の王の少年】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。

ぜろです。
祖父の遺言によりソロモン城の玉座を目指す僕、ノルス。
魔境と化した森を抜け、アゼルの追撃を振り切り、悪魔デュラハンの力を借りて、ついにソロモンの城の前に到着しました。
最初からデュラハンを呼んでおけば一気に到着したのでは、とも思いましたが今さらです。
さて、ソロモンの城に到着しましたが、城内に入るのも一筋縄ではいかない様子。
ネタバレ上等なこのリプレイの性質上、今回は謎かけと、その解答が明記されることになります。もし自力で解きたい方は、今回は読み進めないことをお勧めします。核心部分のネタバレをしてもかまわない方、プレイしたけれど最後までわからなかった方のみ、読み進めてください。


【ノルス 技術点9 体力点6 運点10】


●アタック03-7 スフィンクスのリドル

ソロモンの城前に到着した。すぐに城内に入れる。そんな風に思っていたけど、甘かった。
城は四方を城壁に囲まれており、崖を挟んで数百メートルは向こうにあった。
入口の跳ね橋は上がってしまっている。

他に入口はない。とにかく跳ね橋を目指す。
そこには巨大な魔獣が横たわっていた。

ライオンの胴、鷲の翼、美しい女性の顔と胸部を持つ幻獣。スフィンクスだ。
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スフィンクスといえば謎かけをしてくることで有名だ。
城門を守る彼女も例外ではなかった。

「所有者が自分の家に帰るのに遠慮せねばならぬ法はない。汝がソロモンの城を明け渡したのでなければ、謎を解き、正面から入れば良い」

スフィンクスの謎かけはこうだ。

「生産者より生まれて永遠の寿命を持つ。百年を一日で飛び越えて一瞬を百年に引き伸ばす。口を閉じれば黙して姿見えず、口を開けば太陽までもを内包する。飢えれば肥やし、満つれば宝。私は誰?」

この謎に答えるのは難しい。
というのも、答えが選択肢になっていないのだ。
50音を番号に振り替えて合計し、答えを数字に置き換えてパラグラフジャンプをする仕組みになっている。
つまり、本当に正解にたどり着かなければ、答えられない仕組みなのだ。

悪魔を召喚することもできる。召喚できる悪魔の中で使えそうなのは、イカロスとテスカトリポカだ。
イカロスなら、謎解きを無視して飛んでくれるだろう。
テスカトリポカはヒントをくれるかもしれない。代わりに答えることもできるかもしれない。

ていうか、デュラハンが城内まで飛んでくれればそれで済んだんじゃないか。

悪態をついても始まらない。どうしよう。
悪魔を頼ろうにも、残り体力点が6点しかないので、そろそろやばい。
できる限り自分で考えよう。

熟慮の末、ひとつの答えにたどり着いた。

答えは「愛」だ。

どうだろう?

言葉を数字に置き換えてパラグラフジャンプを試してみた。
そこでは僕は、禁忌の森の中を彷徨っていた。ハズレだ。

どうしても行き詰った僕は、テスカトリポカを召喚した。これで残り体力点はわずか4点だ。

テスカトリポカの声が響く。

「答えるのは容易い。ただし、完全に自分の力で解けばさらに素晴らしい道が開ける」

テスカトリポカに答えてもらうこともできるし、ヒントのみもらって自分で考えることもできるようだ。
僕はヒントをもらうことにした。

テスカトリポカは、以下のように語った。

・生産者は生態系における生産者、植物を指す。
・内包するとは必ずしも物質を含むことではない。
・肥やしは慣用句による直喩。
・開き、閉じることができ、時間を越えて永遠に生きるものを考えよ。

さあ、ここから再びシンキングタイムだ。
ヒントによって、いくつかの候補を考えついた。

まずは「星」だ。どうだ。
番号に置き換えパラグラフジャンプ。
そこで僕は、48柱以外の4種の悪魔の巻物を手に交渉していた。前に体験した場面だ。
つまり、ハズレだ。

次に考えついたのは「言葉」だ。
番号に置き換えパラグラフジャンプ。
今度は僕は、情報をお金で買う場面に出くわした。「植物」「翼人」「番犬」「魔女」について尋ねる場面だ。城内の出来事かもしれない。いずれにせよこれもハズレだ。

でも、考え方は大きく間違っていない気がする。
ふと、天啓のようにひらめいた。

もしかして「本」とか「書物」とか、そういった類ではないか?

永遠の寿命。
時を縮めたり伸ばしたりできる。
閉じている時は沈黙。開けば中には世界が広がる。
心を肥やし、満たしてくれる宝。

そう。これこそが正解だった。

「その通りだ。賢明なる者よ」

僕はスフィンクスから、ペンダントを受け取った。
そして足元に落ちている小さなコインを見つけた。それはブレイブコインと呼ばれるものだ。

跳ね橋が降りる。僕は城内に足を踏み入れた。


●アタック03-8 兵舎の謎は謎のまま

僕は広い庭の前にいる。
このパラグラフには地図が描かれており、各地に番号が振ってある。
どうやら、地図にある番号に進むことでその場所を探索できるようだ。
ということは、この場所には何回も戻って来られるということだろうか。

これまでは一方通行の旅だったけれど、城内は行き来できる双方向の冒険なのだろうか。

さしあたり行ける場所は5つ。
・城の正門
・礼拝堂
・礼拝堂の脇道から奥へ
・西の塔
・跳ね橋の近くの兵舎

僕は、まずは入口に一番近い兵舎に入ることにした。
兵舎はほぼ崩壊していた。
唐突に、鉄のバトンを持っているかと尋ねられたけれども、ない。
奥に何か筒状のものがあり、番号つきの道具があればパラグラフジャンプを試すことができるということだったが、それもない。

何もできず、僕は兵舎をあとにした。
すると僕はまた、城内地図のパラグラフに戻ってきていた。
やっぱり、城内は行ったりきたりできるんだ。
ならいつか、この兵舎の謎も解き明かせるかもしれない。

僕は次に、どこに行こうかと思案した。

次回、ソロモンの城に何が起きているのかが明らかに。

【ノルス 技術点9 体力点6→4 運点10】


■登場人物
ノルス 9歳の少年。アゼルに対抗するため、ソロモン城の玉座を目指す。
アゼル 自らを“影の王”と名乗り、王位の正統な後継者である僕の命を狙う。
スレイマン 世界に破壊をもたらすと言われる悪魔。風の精霊であり、あらゆる魔法を使いこなす。アゼルに従属している。
《友人》 僕の心に住む謎の存在。作中1回の助力が確約されている。
デュラハン 召喚者を戦闘から逃走させる悪魔。移動能力に長ける。
スフィンクス ソロモンの城の門番。謎かけが趣味。

ゲームブックリプレイ【魔の王の少年】目次
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