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2020年03月31日23:32

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第5回【魔の王の少年】ゲームブックリプレイ

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※ここから先はゲームブック【魔の王の少年】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。

ぜろです。
長い長い作品紹介と導入を終え、いよいよここからが本編です。
自分で選択し、運命を切り開いていく冒険のはじまりです。
祖父の遺言による目的地はソロモンの城の玉座。そこで力を得て“影の王”アゼルに対抗するのです。
しかしその道のりは遠いでしょう。
今回は、出発地点である禁忌の森からです。

【ヌルス 技術点5 体力点18 運点9】


●アタック01-2 森のとらさん

ソロモンの城を目指す僕の旅は今はじまったばかり。
9歳の僕にとってたったひとりで禁忌の森を抜けるのはとても心細い。
しかも、僕を狙う“影の王”アゼルとその配下の悪魔スレイマンがいつ襲ってこないとも限らない怖さもある。

僕は早速森の洗礼を受けることになった。
僕の目の前にぬうっと現れたのは1頭の巨大な虎。
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目が合う。至近距離だ。どうしてこんなになるまで気づかなかったんだ!

いきなり普通に絶対絶命。これは常識的に考えて助からない。
しかし出された選択肢はのん気なもので、戦うか逃げるか。
無理無理! 9歳の子どもが虎と渡り合えるわけない。戦えませんから!
他にも、「警戒したままずっと動かずにいる(むしろ固まって動けないだけなのでは)」とか、「警戒を解いてそっと道を変える」とかの選択肢もある。
正直どれも、虎の姿をかたどった絶望から逃れられるとは思えない。

であれば、悪魔を召喚するしか。
この選択肢(とき)を待っていた!

記念すべき初召喚。選択肢に出た5つの悪魔がこちら。
・ジルドレ
・ギガンテス
・メフィスト
・メドゥーサ
・ティム

悪魔召喚の書を熟読したおかげで、48の悪魔かそうでないかはほぼ頭に入っている。
ジルドレとギガンテスは召喚できる悪魔に該当しないから除外だ。
ギガンテスは一瞬、巨大化するアイツと混同しかかったが、それはギガスだったはず。
メドゥーサは何かアイテムが必要だったはず。序盤のこのタイミングではまだ召喚できない。
残る2つはいずれも行けそう。メフィストは最も信頼のおける悪魔だ。魔法攻撃をしてくれる。
けど、僕が今回選びたいのはティムだ。
ティムはメフィストやアモンの下位互換といったところで、体力消費が少なめなのだ。しかも僕の推定では作者のお気に入り悪魔。それが最初の選択肢から登場しているのであれば、これは選ぶしかないっしょ。

僕はティムの力を借りることにした。
僕の呼びかけに応じて現れたのはフードの魔術師。
あたりに爆発を生じさせ、虎はたちまち逃げ去った。
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ものすごい危機感だったが、解決は一瞬だ。
ティムにお礼を言うと、退屈そうにあくびをしながら帰っていった。


●アタック01-3 森のけものさん

森の中を行く。僕が目指す方角は南だ。
やがて道は分岐にさしかかる。南東と南西だ。
どちらも獣道だが、南東の道は若干踏み固められているという。
踏み固められている道は何者かの往来が多いということ。
獣が多くて危険かもしれないという見方もできるが、獣たちがより安全な道と認識している証拠と見ることもできる。
僕は踏み固められている方の、南東を行くことにした。

そしたら茂みから飛びだしてきた犬のような獣に襲われた!
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森の魔物との強制戦闘に突入。しかも逃げられない。
森の魔物は技術点6、体力点7だ。
たいした相手ではないように感じるかもしれないが、僕はあまりにも非力。技術点は5しかない。不利だ。
しかもここ、悪魔召喚の選択肢がない。僕は召喚したくてたまらないのに!
死にもの狂いで物理で殴るしかない。

死力を尽くして戦い、決着がついたときには、16点あった体力点を6点まで減らされていた。ボロボロだ。

体力を回復させたいところだが、この作品では指定された場所以外で自由に食べることはできない。このまま進むしかない。

僕は次の分岐で東に針路を取りつつ、さらなる奥地へと進んでいく。


●アタック01-4 迷いの森のシミズさん

またしても分岐だ。東への枝道を選択すると、道はやがて北に向かい始める。
そうこうしているうちに夕暮れ時だ。
野営しなければならない。そういえば《友人》から、「夜は悪魔スレイマンの力が強まる。身を隠すように」と言われていた。大丈夫かな。
そう思っていたら心に「♪しーんぱーいないからね」と《友人》の声。“影の王”アゼルが、僕がデタラメに呼び出した悪魔たちによってダメージを受けた。その治療に専念しているため、スレイマンは動けないとのこと。
僕は、「スレイマンの想いがアゼルに届く明日はくるーきっとくるーきっとくるー」と念じながら、森の木陰で夜を明かした。食事もできた。
と言ってもこの作品では体力は2点しか回復しない。6点が8点になった程度では、まだまだ心許ない。

次の分岐は、出発地点の最初の分岐だった。
道が北に向かっていたからおかしいと思っていたんだ。どうもスタート地点に戻されてしまったらしい。
踏み固められた道を進むと再度森の獣に出会ってしまうだろうから、僕はもうひとつの道を選び、進んだ。

森の道は分岐が多い。次の分岐で南西を選んだところ、道はいつの間にか北方向へ。
あれ、これは嫌な予感が……。
そうこうしているうちに夕暮れ時だ。
やっぱりだ。これは野営してスタート地点に戻される流れに入ってしまっている。
食事をすることで体力を10点まで回復できたが、そもそも2食分しかないため、これで食料は尽きてしまった。

次の日。森に入ってはや3日目になるにもかかわらず、僕はまだスタート地点をうろうろしていた。
分岐はなるべく南を目指すことにして、いくつかの分岐を進む。
やがて、道は東西になっていた。南に行けない。
西方向は険しい下り。東はなだらかな登り。
僕はなだらかな方を選択した。
やがて森は徐々に暗くなっていき、野営の、野営の……

あれ、ここ、また同じ野営ポイントだ。
僕はみたびスタート地点まで戻されてしまっていたのだった。
しかも、食料はもうない。
仕方がないのでそのまま寝たら、次の朝、空腹により体力を3点失ってしまった。
せっかく10点まで回復させていた体力点が、7点まで減退した。
うん。わかる。【ソーサリー】準拠ならそうなるよね。そういうシステムだったものね。

それにしても、最初から分岐に次ぐ分岐でスタート地点に戻されまくってしまうなんて、なんという意地悪な作品だ。
ひどいよ! シミズさん!!(セクシーコマンドー外伝)
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次回、迷いの森のその先で、あなたと私、仲良く遊びましょ

【ヌルス 技術点5 体力点18→7 運点9】

■登場人物
ヌルス 残念な名前の9歳の少年。アゼルに対抗するため、ソロモン城の玉座を目指す。
アゼル 自らを“影の王”と名乗り、王位の正統な後継者である僕の命を狙う。
スレイマン 世界に破壊をもたらすと言われる悪魔。風の精霊であり、あらゆる魔法を使いこなす。アゼルに従属している。
《友人》 僕の心に住む謎の存在。作中1回の助力が確約されている。
ティム 爆発を起こし敵を攻撃する悪魔。

ゲームブックリプレイ【魔の王の少年】目次
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