このアドバイスでは読書感想文コンクール入賞は難しいでしょう。

■プロの作家が伝授！　夏休み「読書感想文」で子どもの言葉を引き出す5つのステップ
(AERA dot. - 08月07日 11:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=6186251
こんなメンドクサイ、本格的な、手続きをやる必要はありません。読書感想文で、入賞を狙うレベル？いやいや、これでは予選通過ぐらい。

とにかく宿題を早く終わらせたい人は、

１、ストーリーを書く、それで字数の半分ぐらい稼ぐ。ただ粗筋を書くのではなく、その本を知らない友人に紹介するように。芥川龍之介って有名な作家だけど、読んだことある？なんてことから書き始める。

２、印象に残ったシーン、感動したシーンを書く。ただ面白かった、感動したではなく、自分の考えていたことと違う展開があったとか、ま、それが名作、傑作であるがゆえだけど。たとえば芥川の『魔術』はラストにきてドンデン返しがある。

３、最後に、自分はこれから芥川龍之介の小説を全部読んでみたい、とかでまとめる。

とにかく本を読むのがメンドクサイきみには、日本のアンデルセンと呼ばれた小川未明の『金の輪』をおすすめします。読むのに５分もかからない。それでも日本の幻想文学アンソロジーには必ず選ばれる名作。小川未明の人生も知ると深みはいっそう増す。なぜあのようなラストを書いたのか、の謎も解ける。

あ、きみは読書感想文コンクールで入賞したい？この記事にあるようなメソッドをいきなり実行しても難しい。いま小５、中１、中２なら来年の夏に向かって、いまから友人があまり読まないようなジャンルを狙ったらどうでしょう？古典的ＳＦ、Ｈ・Ｇ・ウエルズの『タイムマシン』とか、古典的ホラー、エドガー・アラン・ポーの『黒猫』とか、現代小説なら小松左京の『くだんのはは』とかどうでしょう？