私はちゃんと見ましたよ！

ＮＨＫ「いだてん」３・７％　裏番組ラグビー日本戦
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大河ドラマをまともに観たのは、『太閤記』（１９６５）からで、もちろん私は思春期にも届かないガキだったのだが、それ以来、全部でなくても８割以上は観てきている。

その大河ドラマ史のなかで、『いだてん』はもっとも異色であり、冒険的であり、大笑いする。大笑いする大河ドラマなんてあっただろうか？つまり抜群に面白いのだ。その面白さをわからないのだから、一般視聴者も、メディアも（一番酷いのが、日刊ゲンダイと新潮社系）、もはやこの国の知性はどん底なのだろう。

ＮＨＫだから視聴率なんてどうでもいい、内容が良ければ、受信料を払う価値がある。

いよいよ１９６４東京オリンピックを描く最終章になる。そして最終回は、老人になった金栗四三が、あのストックホルム競技場を走る、ということになるのだろう。

教科書に載っている有名人物や英雄たちだけが、日本の歴史を作ってきたわけではない。その背後に無数の、無名の、敗者たちの思いが日本の歴史を作ってきたのだというくどかんの独特の歴史観がある。

日本人はいつもエラかった、いつも英雄だった、と思いたい人が拒否するのは当然だが、それではドラマを見る楽しみを自分で放棄していることになる。それではあまりにももったいない！