異例の下落、NHK大河「いだてん」視聴率一体なぜ
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あまちゃんで、朝ドラに革命を起こした(あまちゃんは、ただのコネタ満載のアイドル物語ではないのだ!)くどかんの大河ドラマらしい、というのが初回を見た私の感想。時代があちこちに跳んでわかりずらい、などというのは視聴者として、あるいはメディアとしても、みずからのドラマ無知を無自覚に露呈しているようなものだ。
日本の歴史を作ったのは有名な英雄たちではない、というくどかんのメッセージすらわからないとは日本の文化も落ちたものだ。
金栗四三という人物を、私だって数年前の長野県の公立高入試の英語の長文問題で知ったのだ。陸上界では確かに有名だが、けっしてメジャーではない。柔道の嘉納治五郎だって英雄として描いているわけではない。歴史の教科書に登場するような人物は、たまたま、なにかの偶然と必然が気まぐれに出会って、その歴史の現場にいたにすぎない、という反英雄史観を、面白いと思うかどうかなのだ。
私は面白いと思う。くどかんが描こうとしているのは偉人伝ではない。欠点だらけの人間がたまたま歴史に残るようなことをやっちまったという驚き、そこに尽きるのではないか?
大河ドラマではなく、この100年の国民ドラマであるだろうし、ただの東京2020のプロバガンダでもない。いや、もっといえば国策としての東京2020への批判であるのかもしれない。
もしあなたがいつまでも英雄物語を見たいのなら、日曜夜8時は民放のくだらないバラエティでも見て、虚しく笑っていたほうがいい。
しかし、本当にドラマを楽しみたいのなら、いだてんは、格好のテキストになる。え、んなこといって、まだ始まったばかりだけど?
そう思う人は、あまちゃんの批評をレビューに書いてある。もう三年も前になるのか?あまちゃんが描こうとしたのは、けっして明るく優等生の、大和撫子のヒロインではなかったのだ。だからわかるし、そういう方向へ走っていくだろう。そのことがわからないメディアやテレビ評論家は、クズだと思った方がいい。
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