分析にもなにもなってない大新聞文化部！

■【ニュース解説】波瑠は朝ドラ史上「最も裕福」？　ＮＨＫが仕掛ける高視聴率の「法則」
(産経新聞 - 09月30日 05:03)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=3&from=diary&id=3639749
私が朝日新聞を嫌いなのは、サヨクとか、中国びいきとか、売国という歴史的無知からではない。政治的主張には共感することが多いのだが、文化欄がひどいからだ。かつてあれほど輝いていた書評がダメだし、映画評も、テレビ評もひどい。

でこの記事は産経新聞という朝日とは政治的に対極にある大新聞だが、このドラマ評もひどすぎる。

朝ドラ高視聴率の法則、なんてものはない。ダブルヒロイン？じゃあ、あの『あまちゃん』はなんだ？トリプルヒロインだったではないか？

いまの朝ドラを考えるうえで起点になるのはやはり『あまちゃん』であって、あま前、あま後、というぐらい朝ドラの注目度は大きく変わったのだ。

かつて『おしん』という大ヒットがあったが、私の感覚ではあれ以上の浸透力があった、特にふだんは朝ドラなんて見なかった若い層の視聴者を獲得したことが大きかった。なのにちゃんと『あまちゃん』の分析もしていないのに、朝ドラを語るなんて百年早い！

熱血スポ根ドラマのヒロインではないヒロイン、優等生ではないヒロイン、悩み傷つくこともあるし、後ろ向きになることもあるヒロイン、だが個性があるヒロイン、時代設定をいつにしても、そのヒロイン像が共感を呼ぶかどうか？だ。

また視聴率がどうのこうのはまったく関係ない。このところに２作、『マッサン』に『まれ』は完全な失敗作だった、いくら視聴率が高くても、そういう評価をメディアがきちんとやらないと、朝ドラは再びあま前へ逆戻りしてしまう。