危機に直面した以上、無傷ではいられない。

首相会見「時間の猶予はない」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=6038286

時間の猶予はない？斬新な感覚だ。
もしくは、首相は重力がとてつもなく大きくて、時間の進みが遅い
ところにいるんだろうか？

2/21 の自分の日記を見ると、「国内での感染拡大は不可避な状況に
なってる」と認識してる。ちなみに、2/5 には「致死性がそんなに
高くなっていない現状では、風邪の一種」とも書いていて、この間の
２週間くらいに一般報道されてる数字がぐっと変わったんだと思う。
いいかえれば、この２週間の間に手を打ってなければ手遅れだったと
いうことだ。

水際対策は失敗した。

これから人々の行動を抑制して感染率が下がったとしても、抑制を
解除すればまた感染率は上がるわけで、一ヶ月やそこらで問題が
解決するわけじゃない。治療法が確立するまで人々の行動を抑制する
のは現実的じゃないだろう。一部の娯楽などを除けば、たいていの
仕事は“生活必需”に結びついてて、短期間なら在庫でしのげたとしても
年単位で持つもんじゃない。保守みたいな仕事なら延期してもと
思うかもしれないけど、それは事故を起こすリスクを増大させるわけで、
事故による被害と感染者が増大する被害とのトレードオフの関係だ。

時間の猶予がないんじゃなくて手遅れなんだ。
でも、ハラをくくれば打てる手がないわけじゃない。

感染が爆発するのは受け入れる。
そのかわり、重症化リスクの高い人たちとか妊婦さんとかを
囲い込んで守る。他の人たちは感染リスクを負って働いてもらう。
もちろん、若くて健康で重症化リスクが低いという人が重症化する
例も出るだろう。でも、それはやむをえないとハラをくくる。
休業補償のばら撒きやるくらいなら、休業なんてもとめずに
なくなった方の家族への経済的な支援をするって発想に切り替えた
ほうがいい。

危機に直面した以上、無傷ではいられない。
そんなセリフが出るドラマがあった。
対策のミスしたときも同様だ。