mixiユーザー(id:7060572)

2020年02月25日23:58

45 view

国と個人の違い

ウイルスに接触した人の感染確率は不明だし、感染者の致死率2%(どっかで
そんな数字を見た)というのもどこまで正確な数字かわからない。が、たとえば
毎日満員電車に揺られて通勤通学している人はほぼ確実にウイルスに接触し、
1ヶ月の間に 50% ほどの人が感染すると仮定して、致死率2%を信用すると
すると、満員電車に乗ってた人の 100 人に 1 人は死亡するわけで、これは
個人としては非常に大きな数字だ。そして、これが 200 人に 1 人になります
といっても、個人にとって大差はない。どちらも、「不運で済ますには大き
すぎるリスク」という定性的な脅威だ。

一方、国にとっても 100 人に 1 人あるいは 200 人に 1 人は大きな数字だが、
大差がないどころか大きな違いがある。満員電車に乗る母集団を 100 万人と
しても(実際はこれより遥かに大きいと思うけど)、死亡者を 1 万人から
5000 人に減らせれば、それには大きな意味があるわけだ。

だから、国は個人にとって十分に効果がある施策でなくとも、母集団に対しての
死亡率を軽減できれば価値ある施策ってことになる。まあ、今回の国の施策は
母集団に対しても適切とは言いがたいところがある気がするが、今は後の祭りで
踊ってる場合じゃない。重要なのは、国の施策は個人を守るものではなくて、
全体の被害を小さくしようとするものに過ぎないということで、これを個人を
守るものと誤解すると「正直者はバカを見る」ことになるってこと。国のいう
ことを守っても自分は守れないという前提のもと、自分で考え、自分でベストと
思う選択をしたほうがいい。それがたとえ、全体のためでなくとも。

「カルネアデスの板」は全員分はない。それが現状だ。

ただね。国はもうちょっとハラをくくってできることがあるんじゃないかと。
そこは優秀な官僚に考えて欲しいのだけど、官僚は個々人はキャリアを考えると
ハラをくくるメリットはなくて、こうなっちゃうんだろうなぁ…
(老人や病弱な人を減らせれば、国家財政的にもメリットがあるって考えて、
戦略的に現状を作っているんであれば、よしあしはともかくすごいと思うけど、
そんな大物が動かしてる国じゃないんだよね…)

■「感染者集団」対応に移行=一般病院で患者診療も―新型コロナ基本方針・政府
(時事通信社 - 02月25日 19:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5986265

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する