手持ちの物を撮って見ました。 写真左が全景。 写真右が点灯状況。
これはかってよく使われていたサイズのものですが、文字サイズが高さ20mm、幅15mmほど。ガラスチューブはそれより一回り大きく、高さが20mmほどで、底部のピンとソケットを含めると40mmなります。重さがソケットともで15g。
一数自分でこれですから、桁数が増えると大変なことに。
1970年代までは、LEDディスプレィや液晶の開発途上期で、デジタルデータの数字表示にはこれしかありませんでした。
ニキシー管は冷陰極線放電管で低圧のネオンガスが封入された真空管の一種です。写真左をよく見ると一番上に金属メッシュがあります。これが陽極でDC140V程度を印加します。この下に0〜9の文字プレートが積み重ねられています。文字プレートが陰極で、表示したい数のプレートをグランドに接続すればメッシュとそのプレートの間に放電が置き、点灯します。
点灯用の電源電圧が高いので制御回路も大変でした。管の寿命が性能の良いもので20万時間程度、ぶつければ壊れるという欠点も。
何やかやコストもかかり、LEDや液晶の進歩とともに使われなくなりました。
1968年制作の「2001年宇宙の旅」の数字表示にニキシー管が使われていたので、ニキシー管を映画で初めて見た人も少なくないかと(笑。
実用からは消えましたが、懐かしい風貌なので、レトロなデジタル時計として、これまでも何度か商品化されてきました。 1990年代はじめに生産が終了したので、在庫限りとなり、価格も上昇、好事家用の比較的高価なレトロおもちゃとしてほそぼそと流通するだけになりました。
2016年にアート用として再生産がチェコで始まり、ほそぼそとですがニキシー管活用の作品が再び出回り始めています。
参考:世界を駆けめぐったニキシー管復活のニュース
その立役者はひとりのアントレプレナーだった
https://www.gressive.jp/special/impression/20200507-yatagallas/01
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“ニキシー管風置時計”がサンコーから登場 昭和みあるレトロなネオン風の輝きがロマンの塊
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=6416665
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