mixiユーザー(id:7049076)

2019年09月16日14:44

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時速1000kmで登るエレベーターでも、目的地まで36時間かかります。

 36000kmは、半端な距離ではありません。ほぼ、赤道の円周と同じ距離。建設に使用する材料も膨大な量です。また、それに耐えううる素材もありませんから、まずはその開発から初めなければなりません。
 当然、コストも膨大。で、その費用対効果がどれだけあるのかを考えると、当分のあいだ、壮大な夢であり、絵に書いた餅でしか過ぎません。
 今回の実験は、かなり未来になっても実現し得ないことを『騙った』詐欺的パフォーンスだと断言しても過言ではないかと。「本格的」とはおこがましい、学園祭レベルのなんちゃってイベントに過ぎなかと。

 いずれにしろ、宇宙エレベーターの地上基地は赤道付近でなければならないので、日本には絶対に作れないという超えられない事実もあります。

 A.C.クラークが軌道エレベータ(宇宙エレベータ)についてのSF『楽園の泉』を書いたのが1979年。時代設定は、2160年でした。この小説によって、SFファンを中心に「軌道エレベータの概念」が広まりました。
 クラークは、技術者でしたので、この建造物の実現の困難さを十分に把握していて、フィクションであるがゆえのギミックもまぜこんでいますが、それでも実現は、早くて1世紀後であろうと想定していました。また、当時も現在も建設に耐える素材は存在しなかったので、宇宙空間の無重量エリアで開発に成功しという、『超繊維』を導入しています。

 素材や必要設備の開発は、近未来になんとかなるにしても、膨大な建設コストと維持コスト、そして採算性が壁となって、計画の実現可能性は極めて希薄だと思われます。


□宇宙エレベーター協会とは、なんちゃって社団法人。
 いまのところは、バカを騙す趣味の協会かと。まあ、それほど阿漕な集金活動は行っていないので、趣味を同じくする同好の士のお集まりでしょう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E5%8D%94%E4%BC%9A

HP:http://www.jsea.jp/index.html




---リンク元記事:(時事通信社 - 09月15日 18:31)
■宇宙エレベーター本格実験=未来の輸送機関、ロボットで−福島
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5789735

 地上と宇宙ステーションをケーブルでつなぎ、エレベーターで行き来する−。夢物語のような構想の実現に向けた実証実験が15日、福島県南相馬市で行われた。

 実験は宇宙エレベーター協会(東京都港区)が主催。試験的だった昨年に続いての開催で、今年は14、15両日に、国内外から大学や企業など計12チームが参加した大規模なものとなった。

 各チームは、気球から垂らしたケーブルを伝ってロボットを載せたクライマー(昇降機)を上昇させ、性能を確認した。

 神奈川大が開発したロボットは、火星などに着陸することを想定し、上空約100メートルから落下。パラシュートを開いて軟着陸したが、衝撃で一部が破損した。

 宇宙エレベーターは、地上と高度3万6000キロの宇宙ステーションをケーブルで結び、エレベーターで行き来する構想。ロケットに代わる大量輸送手段として期待されており、大手ゼネコン大林組は2050年の実現を目指している。

 同協会の大野修一会長(51)は「まだまだ課題は多いが、実現すれば宇宙は特別な場所でなくなり、子どもや高齢者でも行けるようになる」と期待を語った。
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