末期がんのカップルの結婚を扱った、この映画、日本語タイトルは、甘っちろいが、内容はすこぶるハードでビター。
原題: The Fault in Our Stars。無教養な配給会社社員は、シェークスピアを知らないから、ラブロマンス風の訳タイトルにしたのだろう。
英語圏で高等教育を受けた人ならば、シェークスピア「ジュリアス・シーザー」のセリフがベースにあるのがすぐにわかる意味。
シーザーがブルータスに言ったセリフは
"The fault, dear Brutus is not in our stars, / But in ourselves, that we are underlings."
「ブルータスよ、我々の過ちは運命(=stars=星回り)のせいではなく、我々自身のせいなのだ」
映画の原題「The fault in our stars」、はこのセリフのアンチテーゼ、
すなわち、「The fault=癌に罹患したのは、運命(=stars=星回り)のせいだ」であり、
真意は「癌におかされてしまったのは、私たちのせいではない」なのでございます。
→氏ね、タイトル考案者@無教養
あと、邦題を、好意的に解釈する『お人好しがいるのにもびっくり。
若い二人が、死を見据えながら、運命と対峙するというお話でございます。
その心は、「人間は何時かは、死ぬだよ」
泣けますが、お涙頂戴ラブロマンスじゃないんで、『愛と死をみつめて」(げっ、古すぎる)的をもとめる人には向きません。
参考:wikiですが、結構ネタバレに踏み込んだあらすじがあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8D%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%80%81%E6%98%9F%E3%81%AE%E3%81%9B%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%82
↓引用記事の内容を喜んで読んで、『感動』する人って、安全地帯から、
「他人の不幸は蜜の味」を楽しむ人達じゃないのかなって、疑問がわきます。
---リンク元記事:2015年07月25日 21:02 マイナビスチューデント
白血病の16才が亡くなる3日前に彼女と結婚「最後の願いがかなう」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=121&from=diary&id=3534403
イギリスのバーミンガムで起こった、ドラマのような本当の話です。白血病で余命あと数日の少年が、亡くなる3日前に恋人と病室で結婚しました。
オマール・アル・シャイクさんが恋人のエイミー・クレスウェルさんにプロポーズしたのは、あと数日しか残されていないと宣告された数時間後でした。
2人とも16才ですが、双方の両親も承諾の上、友人や家族、病院のスタッフに囲まれ、病室で素敵な結婚式を挙げます。
オマールさんは「全世界に自分が彼女と結婚するのを見届けて欲しい」と話していたそうです。
急性骨髄性白血病と診断されてから、一時は寛解(かんかい)したものの再発。
今年3月に造血幹細胞移植ができなければ余命3ヶ月と言われていましたが、アラブ系でルーマニアの血も引くオマールさんに合うドナーはなかなか見つかりませんでした。
6月14日に最後の化学療法が終わると、担当医はオマールさんにガンが骨髄に広がってしまっていることを打ち明けます。
それを受けて、彼は水曜日に彼女にプロポーズ。結婚についても話し合っていた彼女は、すぐに受け入れます。
大急ぎで家族や友人に知らせ、2日後の金曜日には病室で式が執り行われました。
オマールさんは彼女の指に花で作った指輪をはめながら、もっと一緒に過ごす時間があったら、と話していたそう。
それから3日後の月曜日に彼は亡くなりました。
16才にして花嫁から未亡人になったエイミーさんは、お葬式も彼の望んだとおりに執り行われたと話しています。
本当に純粋に愛し合う2人だからこそ、16才という若さでの結婚も受け入れられたのでしょう。
とても悲しいけれども美しい話です。同じような悲劇が起こらないよう、より良い治療法が早く見つかるといいですね。
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糞記事書いてる記者も氏ね。
何処まで行っても、シリアスでビター。
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