mixiユーザー(id:7049076)

2014年05月11日22:12

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一番の問題は、『集客できるか?』だ。

 廃校を、他の施設に転用するのは、かなり簡単なこと。単なる「リフォーム工事」にすぎないのだから。かなりのアホでも考えつくことだし、すでに、1980年代から試みられ、いくつもの事例がある。

 何らかの施設に改装するのは簡単でも、利用客を集めるのは、簡単ではない。
観光スポットが近くにあるなどのその土地固有の『魅力』がないかぎり、宿泊施設等に改装しても、集客は困難なのだ。
 記事にある「新たな人を呼び込み、地域の活性化が期待できそうだ」というのは、殆どの場合幻想にすぎない。世の中、そんなに甘くはないのだ。

・廃校舎を利用して、他の施設に変えるのは可能。予算があれば容易。
・魅力ある施設として、運用・維持するのはすこぶる困難。
・収益性を確保するのも至難の技。

というのが現実である。


 廃校利用で、成功しているのは渋谷区の事例かもしれない。渋谷区主導で、過疎の東京都檜原村の廃校を宿泊施設に転用し、渋谷区在勤・在住者に提供しているものだ。すでに、三十年近くに渡り、使われている実績がある。コンスタントに利用客がおり、好評である。
 ただし、収益性はゼロである。
 施設の維持・管理費は全て渋谷区の負担で、利用客は無料で使用できるのだ。
だから、長期にわたって存続しているのである(笑。
 →檜原村は東京都とはいっても僻地、
   JR武蔵五日市駅から「藤倉」行きバス(40分) 「小沢」バス停下車 徒歩2分
    バスの本数が少ないので、渋谷からだと、ほぼ半日近くかかる。
    自然環境はすばらしいし、払沢の滝のような割と有名な場所もある。
    払沢の滝:http://hinohara-kankou.jp/miru-hotsawa.html

 渋谷区のように、腹をくくらないかぎり、廃校転用施設を長年に渡り維持していくのは、難しい。
欲をかいても、まず、うまくいかない(笑。


渋谷区の利用案内
◯檜原自然の家
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/youth/yt3_hinohara.html
 
◯利用者のレポート(写真たくさんあり)
廃校キャンプ!廃校をリノベーションした宿泊施設 渋谷区檜原自然の家
http://hinoharavillage.net/post/75128790096
 




 



---リンク元記事:MONEYzine - 2014年05月11日
廃校、姿を変えて新たな収益源に 観光施設や宿泊施設、歴史博物館など
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=105&from=diary&id=2877529

 廃校をリニューアルして、事業化する事例が報告されている。新たな人を呼び込み、地域の活性化が期待できそうだ。

 地方では、少子高齢化によって生徒数が減り、廃校となる小中学校も少なくない。そんな学校施設を有効活用しようとする地域が増えている。

 栃木県塩谷町の「星ふる学校 くまの木」は、少子化と過疎化で廃校になった熊ノ木小学校を、宿泊施設に改装したもの。校舎の歴史は古く、1935年築と1955年築の2棟。現在では宿泊棟と管理棟になっている。「星ふる学校 くまの木」のウリは、町在住のボランティアが指導者となる体験型プログラム。自然や食、ものづくりなどを通じて、塩谷町の自然や文化にふれることができる。施設内には口径35センチメートルの反射望遠鏡が設置されており、天体教室も行われている。宿泊費は1泊2食付で、大人が5,800円、小中学生が5,250円。3,100円で素泊まりもできる。

 また、群馬県みなかみ町には、みなかみ町廃校活用プロジェクトの協力により誕生した、「泊まれる学校 さる小」がある。少子化による統廃合で廃校になった猿ケ京小学校を改修した、1日1組限定の貸し切り宿泊施設だ。木造校舎を活用した宿泊施設には、黒板もそのまま残されている。宿泊中にはグラウンドだけでなく、音楽室や図工室、図書室、さらにはプールも使用できるため、合宿や研修には最適な施設になっている。宿泊費は食事付きで8,100円から、素泊まりは3,240円から。

 一方、都市化による人口減少で廃校になった開智小学校は、京都市学校歴史博物館に生まれ変わった。京都は明治2年(1869年)に、日本で最初に番組小学校とよばれる学区制の小学校が64校つくられた。こうした歴史を伝えるための資料や、京都市の学校に遺された貴重な教科書、教材・教具などの教育資料、さらには、卒業生などが学校に寄贈した数々の美術工芸品を展示している。入館料は大人が200円で、小人が100円。

 今後も人口の減少に伴い、多くの学校が統廃合されたり、廃校になることが予想される。これらの学校の施設を取り壊すにも費用がかかる。しかし、新たな用途で有効活用ができれば、地域の活性化や雇用を生み出すことにもつながる。こうした動きは今後も広がりそうだ。
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