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2019年12月05日22:28

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意見は異なれど敬意を覚える人物

■銃撃され死亡した中村哲医師、アフガンで語っていた「平和に必要なのは軍隊じゃない」
(日刊SPA! - 12月05日 16:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=81&from=diary&id=5890706

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私は私と異なる意見の人物と意見を交わすのが好きだ。それぞれの立場や価値観があるので意見を無理に一致させる必要はない。ただ自分と異なる視点に学べるのはうれしい。高圧的で押し付けてくる相手はノーサンキューだが。

大変立派な人物でした。私などが追悼の意を表したところで社会的貢献度や実績は比較にもならない。何より私は根源が「商人」なので私利私欲を抜きで中村哲氏のような行動は実践できない。その根幹にある信念が異なるわけだ。

さて、一部私見を交えつつ。

>「食糧不足と治安の悪化は大きな関係があります。我々ペシャワール会が用水路を建設している地域では、20kmの水路が完成し一時は3万人まで落ち込んでいた人口が20万人まで増えました。人々は耕作に忙しく、武装闘争を始める者などいません。食えないからこそ国民は不満を募らせ、よからぬことに走るのです」

⇒衣食足りて礼節を知る。余裕がないからこそ生きるために悪事に走るというのは全く同感。


>医師なのに、地域住民と共に土木工事を始め、用水路を引いた中村氏。その用水路で飢えと渇きに苦しむ多くの人々が救われた。「それから、米軍をはじめ外国軍の横暴も治安悪化の大きな原因になっています。例えば、『マドラサ』という農村共同体のセンター的な役割を果たす施設を米軍が空爆し、『80人のタリバンを殺した』と発表しましたが、殺されたのはそこで学んでいた子供たちでした。こんなことが何度も繰り返されているのです」「最近はラジオが普及し、日本の給油活動などが報道されるようになりました。すると、良好だった対日感情は陰りを帯びてきました。なんだ、日本は米国の手先だったのか、と。さらなる給油継続やISAF参加などは日本への反感を増幅するだけで逆効果でしかない。アフガンが安定するために必要なのは、軍隊よりも、食料と水なのです」

⇒「横暴な軍隊」が問題なのであって、「軍隊」がいらないとはならないでしょう。たとえば「食料と水」を強奪させず、届けるべき弱者に的確に届けるためには「統率がとれた秩序ある軍隊」は有用だ。

・・・実際に中村哲氏自身が「護衛」をつけていたのが何よりの証拠だろう。

「武力の不要な世界」は確かに目指すべき理想だ。ただ、「最低限武力は必要」だという現実を無視はできない。現実を無視して理想に走りすぎると足元を掬われるだろう。

最後に。改めて立派な人物の死を悼みます。
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