松前線

北海道開拓初期には松前には鉄道は無く、それまでは北前船が物資の輸送に活躍していた。鉄道建設最盛期になると函館から松前へと鉄道敷設の希望が住民たちからわきおこり陳情40数年を経て鉄道建設が完成したという。その理由はぎ建設で少しずる延伸して戦後による混乱中断もあったからのようである。わずか５０数キロの鉄道建設にずいぶん時間がかかったものであるが地元民には悲願であったことだろう。それが30年足らずで国鉄民営化の波をかぶりあえなく廃止。その後は立派な道路が松前に通じているが、この道路は廃止直前にはすでに出現していて立派なものであったからなるべくしてなったという感じである。数年前その道路を旅行がてら松前まで行った。松前は過疎化の波を受けてこんどはこちらがきえていきそうな風情だった。近くを景気よく走っているのは新幹線だけでその新幹線も駅はあるが函館までは繁栄とは程遠い。廃線跡が遺構として今でも残っているがなんだか親の温かみの様なものを感じる。