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2019年12月07日00:57

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【天文】トールの兜

★こないだ日記を書いた日の深夜に、また出撃して撮り直した写真。
フォト

おおいぬ座の散光星雲、NGC2359、通称「トールの兜」。

★撮ったのは初めて。今年春に、天文の先輩Wさんのご自宅に遊びに行った時、こないだ撮った写真として見せてもらって知った星雲。興味深い形をしていたし、なんといってもその名前が魅力的だった。トールは北欧神話のあの力自慢の神様。西(上の写真だと右側)を上にすると、なるほど角つきのバイキング兜に見えてくる。

★どこにあるのかチェックしないままでいたのだが、こないだ他の天体を撮っているときにステラナビゲータ(プラネタリウムソフト)で偶然見つけた。なんだ、何度も撮ってるおおいぬ座の「かもめ星雲(IC2177)」のすぐそばじゃん。こりゃあ撮らなくちゃ、と急遽撮影対象に入れたもの。

★ただ、一発ですっと撮れたわけではなく、いろいろと紆余曲折があった。こないだ60cm+冷却CCDでNGC1275を撮った後、そのまま同じ機材で撮ろうとしたが、構図チェックの試写で写野からわずかにはみ出ることが判明。データでは視直径が小さかったので大丈夫だろうと思ったがギリギリだめだった。すぐに15cm+キヤノン60Daに切り替えたが、片付けと準備をしているうちに夜明けまでに十分な撮影時間がとれなくなり、とりあえず試写として5コマ撮っただけに終わった。写りは上々なのでとりあえずこのセットで大丈夫なことは確認。

★その翌晩も深夜に出撃して再挑戦。2時間強かけて24コマ撮ったが、あとでパソコンで開けてみると、なんだか試写のときより星像が太って写りがよくない。ピントをミスったかと思ったが、写野周辺の星像を見るとそうではなさそうだ。高度が低かったのでシーイングの影響を受けたのか…それとも薄雲が出ていたのか…。どちらにしてもこれでは使い物にならん。泣く泣く諦める。

★そして3日の深夜(実質4日未明)に再々挑戦。今度はしっかりと高度が上がるのを待ち、空の透明度を確認し、ピントも慎重に確認して撮影開始。やっと上の写真をものにした。

★露光中は他の天体の画像処理をしていて、眼視では見なかったのだが、結構明るいので眼視でも楽しめそう。今度ちゃんと自分の目で確かめてみることにしよう。
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