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2019年10月15日10:54

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【ホークス】悲しきモンスター

★昨日は天文台の見回りと連絡関係でちょっと動いただけで、基本自宅待機。今日も事務所に「なんかやることあったら連絡ください」と電話しただけで、基本自宅待機。今日予定していた小旅行はキャンセル。とりあえずやることもないので、この間撮り溜めていたホークスのCSテレビ中継を、ファーストステージ第1戦、対イーグルスのゲームから鑑賞中。最終的には勝ち抜けることをすでに知っているので、初戦の負け試合も安心して鑑賞できる(笑)。

★このゲームの後はファイナルステージまで全勝し、リーグ覇者のライオンズをを一蹴して、三年連続日本シリーズ出場を決めたホークス。ポストシーズンの強さったらない。

★なんJでは誰かがこの強いホークスを「プレーオフ制度が生んだ悲しきモンスター」と形容し、それが話題になって別スレッドのタイトルになったりしている。私も言い得て妙だと思う。

★去年私が書いた日記から再掲。
《★何度もいうが、クライマックス・シリーズの前段となるプレーオフ制度の頃から昨年まで、ホークスはこの制度に何度も煮湯を飲まされてきた。シーズン1位になったのに日本シリーズ出場が叶わなかったのが3回、しかもそのうち2回はシーズン優勝という称号すら剥奪された。シーズン2位・3位で出場できた年もその恩恵を受けることは一度もなく、こうしたホークスのCSでの負けっぷりは「秋の風物詩」とまで揶揄された。殊に長いシーズンを戦って勝ち取った「優勝」の栄光を得たのに、最後の数試合の短期決戦で日本シリーズ出場権が掌から零れ落ちていく無念と喪失感は、それを味わったものにしかわからない。チームとファンは深いトラウマを負ってきた。

★それがあったから、というのもあるだろう。ホークスはその後なりふり構わぬチーム強化に乗り出し、シーズンを勝ち抜き、なおかつCSでも勝ち抜くという実績を積み上げてきた。ホークスが今、押しも押されぬ強豪チームにまでなったのは、ある意味CSのおかげだともいえるだろう。》

《今回西武が味わったような失望感から立ち上がり、「分かりました、分かりましたよ!じゃあシーズンで優勝して、なおかつCSでも勝てるようなチームになればいいんでしょ!!(半ギレ)」という気分でその後のシーズンを意地になって戦い、また意地になってチーム作りをしてきた結果が今のホークスなのだ。》

「悲しきモンスター」という言葉には、そういう経緯と思いが、見事に集約されている。

★今シーズンのホークスは終始主力の怪我に泣かされた。シーズン終盤になって柳田、中村を筆頭とする何人かが戦線復帰してくれたが、それがかえって終盤の失速につながった。彼らの試合勘がまだ戻らず、調子を上げることができなかったのだ。結果快進撃で追い上げてきたライオンズにまくられ、2位になった。

★ところがCSに入ったこの時期になって、彼らもついに本調子を取り戻してきた。「モンスター」の復活だ。これが今年のCSで相手を圧倒できた一番の要因だと思う。

★過去の経緯を体験していない新しいライオンズファンは涙ながらにCS制度に疑義を唱える。皮肉なことに、その気持ちを一番理解できるのは古参のホークスファンだ。冷静なライオンズファンは今年の敗退の原因を選手層、特に投手陣の層の薄さに求めている。確かに分析としてはその通りだと思う。

★しかし私が思うに、今年ライオンズがCSでシーズンの力を発揮できなかったのは、去年の敗退のトラウマが生むプレッシャーが大きな要因だったのではないだろうか。一度敗退したあとのポストシーズンでの、観ているこっちも圧し潰されそうな「あの」重苦しさは、これまた当時を知るホークスファンだけが知っている独特のものだ。あの絶望はそれほど深いものだった。

★今年のCS終了時、私の目が向いたのはホークスよりも、黙ってベンチに帰るライオンズナインの何とも言えない「無表情」だった(このゲームで失点につながるエラーをし、チャンスで併殺打を打ち、最後の打者にもなった源田は独り号泣していた)。ああ、あれはかつてホークスナインが浮かべていたのと同じ表情だ、と思った。

★皮肉な言い方だが、「秋の風物詩」はホークスからライオンズに引き継がれた。だがこれから、「悲しきモンスター」の称号を引き継ぐのもライオンズになるだろう。来年のライオンズはさらに手強いだろう。いちホークスファン、パリーグファン、プロ野球ファンとして、それは「望むところだ」と言っておきたい。
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