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2017年10月19日15:13

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きちんと区別しましょう

記事を見ると、「あおり運転」という1つの言葉で多様の内容を表してしまっていて、ちょっと見ただけでは何が言いたいのか分かりづらい。

JAFの調査にある、
>「後方から他のドライバーに煽られた経験がある」
というのが、本来の「あおり運転」だろう。

しかし、この記事の中では、
>追い越して前に来たと思ったら、急に低速で走る嫌がらせ
までをも「あおり運転」に含めてしまっている。

「あおる」というのは、「もっと速く走れ」「追い越させろ」という意思表示のことであって、「前に出て急に低速で走る」のは「走行妨害」と言うべきだろう。

また、本来の意味の「あおり運転」に関しては、「被害者の弁」をそのまま信用することにはちょっと躊躇する。(^_^;)

>「普通に運転してたのに後ろでクラクション鳴らしながら何故か付いてきた
>おじさん。初心者だったしずっと心臓がドキドキして怖かった」

これは本当に「普通に運転していた」のだろうか?(^_^;)
本人が「普通だ」と思っていただけで、実は「追い越し車線を低速で走り続けていた」ということはないのだろうか?
本人は「初心者だ」と言っているが、バックミラーで相手が「おじさん」であることは確認できているのだから、それなり以上の心の余裕はあったはずだ。
だとしたら、この人は「自分は普通だ」などと思いこまずに、「自分は何か変なことをしていないか?人に迷惑をかけていないか?」と考えてみるべきだったのではないだろうか?初心者なんだし。

>通勤途中に後ろの車が煽ってきて怖かったけど、避ける場所もなくて薬局の
>駐車場まで我慢しようと思ってたら その手前の信号待ちで衝突されました

後ろの車は本当にあおってきていたのだろうか?
私自身北海道で、東京都内の「普通の車間」で走っていたら、前の車から「何あおってんだ」と文句を言われたことがある。
「信号待ちで衝突された」というのも、この人が急ブレーキを踏んだからかも知れない。

あるいは、後ろの車は「あおっていた」のではなく、「居眠り運転で車間が詰まってしまった」のかも知れない。

記事では「恐怖体験を寄せる人もいる」と書いているが、単なる被害妄想かも知れない。
その辺は当人から詳しい状況を聞けば判断できるが、この記事を書いた記者さんがそういった「取材」をした形跡は全く見えない。

>停車はしなかったけど、低速で1キロ位は執拗に煽られ続けた

これなどは、明らかに「あおられた」のではなく、「走行妨害をされた」のだとしか思えない。
しかし、この「記者」にはその「言葉の誤用」を正そうとする気配は全くない。
ひょっとしたら、この記者さん自身も、「あおる」という言葉の意味を理解していないのかも知れない。

>夜間、片道1車線の高速でトラックに煽られた。道を譲ろうにも路肩に停車するとこ
>ないし、逃げようもない状況。

別に逃げる必要はない。
ハザードランプを点滅させて路肩に寄せれば、後ろのトラックは対向車の様子を見て追い越して行くだろう。
要するにこの「被害者」が、周囲の車の流れに比べてゆっくりすぎる速度で走っていたということだろう。

片側一車線の道では、こういう「周囲の車がみな多少の制限速度オーバーで走っているのに、それを無視してあくまでも制限速度で走ろうとする車」がよくいて、そのせいで渋滞が発生したりすることはよくある。

誤解してはいけないのは、私達は「他人が法律違反をするのを妨害する権利」までは持っていないということ。
あなた自身があくまでも制限速度を守りたいというのならば、それを止める権利は誰にもないが、逆にあなたにも「他人に制限速度を守らせる権利」はない。
それは警察の仕事です。

>煽る心理って何なの!?って本当思う。高速でファミリーカーに煽られて譲ったら
>家族連れで…とか。何で一歩先の事を考えれないの?

この書き込みに至っては、恐らくこの「被害者」こそが「道交法違反」を犯している。
「一歩先の事を考える」などというレベルの高いことを他社に要求する前に、まず自分自身が道路交通法を守るべきだ。(ちなみに「考えれない」は日本語として×。正しくは「考えられない」)

恐らくこの「被害者」は「追い越し車線」を走行し続けていたのだと思う。
道交法では「追い越し車線をずっと走り続けること」は禁止されている。

しかし、誰もが免許を取るときにはそのことを教わったはずなのだが、ほとんどの人がそれを忘れている。
最近高速道路を走っていると、「追い越し車線にずーっと車が並んでいるのに、走行車線はガラガラ」という状況をよく見かける。
この状況で左側の走行車線側から右側の追い越し車線に並んでいる車を追い越すと、「左側追い越し」という道交法違反になる。

つまり、この人達は「走行妨害」をしているのである。
この記者さんは、この「走行妨害」までをも含めて「危険なあおり運転」と言っているようだから、つまり記者さんが「被害者」だと言っている人達は、実は自分自身が「あおり運転の加害者」だということになってしまう。(笑)

私はオートバイに乗るのだが、ずいぶん前に「高速道路の渋滞の原因」を目撃したことがある。
中央高速上り線だったと思うが、4〜6km程度の渋滞が起きていて、最後尾はノロノロ運転だった。
車の間をすり抜けて先頭に向かうと、前に行くほど車は流れていて、先頭は「時速80kmで走るファミリーカーが2つの車線をふさいで併走している状況」だった。

現実の車社会では、このように「自分は制限時速を守る。だから他の車にも制限速度を守らせる!」という「異常な正義感」を持った車によって、何百台という車が大迷惑をこうむっていることがよくあるのである。
しかしこの「正義感」は、実は正義感などではなく、「自分だけがまんするのは嫌だ。他の車にも我慢させよう」「他の車にだけ得させるのは許せない。邪魔してやる」という、非常にセコイ心理なんじゃないかと思う。(^_^;)

こういう「異常な正義感」を振り回す人というのは、現代社会には非常に多くいるようで、たとえば「学校のイジメ」の首謀者なんかは、この手の人であることが多いんじゃないだろうか?


この記事はこのようにどこかおかしい指摘になっているが、TVのニュースを見ていると、現実に「明らかに頭おかしいとしか思えない」ような「暴漢」による「あおり運転、走行妨害」が起こっていることも確かなようだ。

昔から「キチガイに刃物」と言われるが、車は「走る凶器」と言われるように、まさに「刃物」なのである。
車を凶器として使うような輩には、厳罰をもって対処して頂きたいものである。

ただ一方、「迷惑運転」に関しては、「被害者面をした異常な正義漢」の方達にも反省して頂きたいところでもある。

「追い越し車線を走り続けるのは違法」ということもそうだが、「信号がない横断歩道にさしかかったとき、『道を渡るかもしれない歩行者』がいたら徐行、道を渡る意思が見えたら一時停止」というのも、ドライバーの8割以上が無視している(たぶん知らない)道路交通法である。

法律に関することは「ネット多数決」で決めてはいけない。
法律は明示的に示されているので、「知らなかった」という言い訳は通用しない。
普段から法律を知ろうとする努力を怠らないことが大切だ。
そのためにも、ネットは非常に役に立つだろう。

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■あおり運転された経験談 「夜に片道1車線の高速でトラックにあおられた」「家族連れであおるって何なの?」
(キャリコネ - 10月19日 07:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=4819224
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