福島県郡山市に三万石という和菓子店がある。戦後直後の1946年、不二屋(不二家じゃないよw)として創業した老舗だ。1986年創立40周年を記念して店名を三万石に改称している。三万石の意味については明らかにされていないけれど、福島藩板倉氏(現福島市)の表高三万石にちなんだものだろう。
今から30年ほど前、現在の短大に勤務しはじめた直後、同僚から一つの和菓子をもらった。その頃の和菓子と言えば、あんこや羊羹のように甘ったるいというイメージしか、僕にはなかった。ところが初めてこの和菓子を食べた時、柔らかな甘さとともに、こんな美味しい和菓子があるんだと、とても驚いた。それが三万石のエキソンパイだった。
パイ生地に仄かな甘さのあんこがサンドされているだけのシンプルな和菓子だけれど、一度食べたら病みつきになる。僕もその後しばらくは、米沢の大型スーパーや会津若松へ行った折などは、必ずエキソンパイを買っていた。
今は、ネットで通信販売も行っている。数個入りの箱詰めなら、進物や手土産にもってこいの一品だ。また今日は、義理なんとかのお返しをする「白い日」だそうだから、エキソンパイを一個ずつお返しするのも悪くないだろう。
そして何よりも、エキソンパイの購入が大震災十年目の被災地復興の一助にもなればと思う。
ただしamazonなどに出品しているお店は三万石ではなく、転売屋であるから注意してほしい。三万石のHPでも警告しているので、必ず三万石のHPから発注して下さい。
三万石のHP
https://sanmangoku.com/
エキソンパイ
https://sanmangoku.com/item-detail/322070
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