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日記一覧

黒豹が飲み物や食べ物を取りに行っているわずかな間に、羊と黒猫はすっかり意気投合していました。黒猫は、黒豹が見たこともないような嬉しそうな表情です。二匹は満月のたびにパーティーで愛を深めていき、恋人になりました。恋人になってからも、二匹は人間

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黒猫は、このパーティーには黒豹に無理矢理連れてこられただけでまるで興味がないといった感じでした。「例え姿を変えても人は人じゃないか。満月の夜にわざわざ呪文を使ってわいわい騒ぐなんて暇人がすることだ」黒猫は冷めた口調でそう言いました。黒豹はや

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素性や身分を隠しながらも、くりぃむ色の羊と車豹は親友と呼べるような仲になりました。マヤ姫は黒豹にパーティーに来るようになったのは、探し人(動物)がいるから、とだけ打ち明けました。しかし、それが黒猫だということは黙っていました。そこまで話したら

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何回目かのパーティーで黒い動物を見掛けたので姫…今はくりぃむ色の羊ですが…は走り出しました。ようやく、黒猫に会えたと思ったのです。ところが声をかけて振り向いたその動物は黒猫ではなく、黒豹でした。マヤ姫はとてもがっかりしました。しかし、それを

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パーティーには色々な「動物」がいましたが、一人(一匹)として同じ動物はいませんでした。通常、呪文「ルニアマ」では、自分がイメージした動物に変化できますが、満月の夜は魔力が高まるせいか、強制的に特定の動物に変化させられてしまうのです。マヤ姫の場

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水晶玉はいきなりしゃべりだしました。「…満月の夜に…湖のほとりにある井戸で……夢のような体験ができるであろう…そこは人間であって人間でないものが集まる…人間の姿で行ってはいけない…黒猫…黒猫に……」水晶はそこまで言うとガシャンと割れてしまい

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マヤ姫は暇を持て余していました。17歳になったのに外にもろくに出れず、毎日毎日、礼儀作法など素敵なレディになるための勉強ばかり…退屈でした。ある日姫は家臣の目を盗み、お城の地下室を探検していました。その埃だらけの地下室には、古い書物や変わった

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いつの頃から行われたのか、誰が最初に言い出したのかは分かりませんが、両国からほど近い湖のほとりで、秘密のパーティーが行われていました。そのパーティーは、魔力が最も高まる満月の夜に開催され、ある魔法が使える人間ならば誰でも参加できました。その

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これは今から五年前に私が書いた『くりぃむ色のお姫様』です。まだまだ未熟ですがもしよろしければ感想お聞かせください。鹿が多く棲息する美しい森の中に、小さなお城がありました。そこにはマヤ姫という、動物を愛するかわいらしいお姫様がいました。彼女に

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